バヌアツ、ニュージーランド(2/22-3/3)

2/22

夜の便で成田から出発する。海外キャッシングを今回初めて申し込んでみたが本当に使えるかどうかは着いてみないとわからないため怖くて仕方がない。

Jetstarの機内食が事前に選べたため照り焼きそばみたいなのを注文してみたがこれは本当に美味しくなかった。申し訳ないが本当に美味しくない。何が美味しくないか考えてみたんだけど「味が美味しくない」以上のものが出てこない。

今回はトイレに行く利便さを考えて通路側の席を取ってみたのだけど窓際の席と違ってどこにも頭をもたれかけることができないからこれは失敗したなと後悔した。寝たりペルソナ5Rやったりしてるうちに気づいたらケアンズに着いていた。前の席の人が天才的なスマホの設置方法をしてたのだけ覚えている。自分もいつかこれしたい。

2/23

ケアンズシドニーへのtransitで一瞬だけ立ち寄った。一瞬だけでも蒸し暑さを感じる。ケアンズシドニーは一時間時差があるので本来3時間くらい乗り継ぎ時間があるんだけど、それを忘れていてこれtransit間に合わないじゃんとパニックになったのが非常に恥ずかしい。

本当は時差あると知っていたはずなんだけど、入国列に並んでた一人が急にファッキンノータイムとかぶつぶつ言い出して、こっちも疲れていたと言うのもあり時間ないものと勘違いしてしまった。今思えばあいつだいぶアホそうな顔してた。英語喋れるというその一点で自分より上等な人間だと思ってしまう。ネイティブだから喋れて当たり前なのに。

シドニーに11時くらいに到着。本来は15:00くらいにバヌアツのport villa行きの飛行機が出るはずなんだけどそれが4時間ほど遅れて出発になったのでその間にシドニー観光をすることにした。

シドニーは夏なので日本と違い暑い。ただめちゃくちゃ暑いわけでもなく、半袖にさえなれば十分過ごしやすい気候だった。どちらかといえば日差しがかなり強いのが厳しい。サングラスしっかりしないとそのうち白内障とかになってしまいそう。オペラハウスを遠目に見た後にハンバーガーを食べた。自分の居様が観光客感丸出しすぎて恥ずかしかったがともかくこれは美味しかった。

飯を食った後うろうろする。オペラハウスを見たりするがあんまやることない。シドニーは前も来たことあるが、観光地としてはあまり特色を感じない気がする。好きな人がいたらごめん。どうも「観光地によくあるもの」をとりあえず揃えたという印象が強い。でも車椅子の人とかが明らかに日本より多くinclusiveであるところはかなり良かった。

1時間ほどオペラハウス近くの庭園で昼寝する。その後は別の公園に置いてある馬鹿でかチェスや刑務所跡を活用した開拓歴史館を見たりした。開拓歴史館はオーディアガイドがめちゃくちゃ先進的で、自分で番号押さなくても場所を移動するだけで自動で音声が切り替わったりしてすげ〜と思った。あと教会をみた。時間になったのでシドニーの空港に戻る。

エアバヌアツでバヌアツに向かう。エアバヌアツは自動チェックインとかなく全部チェックインカウンターでやっていて今後の不便さが思いやられるなという感じ。ただエアバヌアツの機内食、マジで美味かった。感動。

23:00ごろにport villaに到着。明らかにシドニーより暑い。というよりムシムシしている。入国審査も当たり前に手作業。十何年前とか日本でもこんな感じだったなと思い出す。30分くらい経ってようやく入国出来た。LINE MOの海外用電波もとりあえず使える。後は海外キャッシングがうまく行くかどうかだけ。入国後すぐのところにあるATMにVISAを入れて操作する。ようわからんけど色々試しているうちに6万円分くらいキャッシングできた。一安心。これでとりあえずこの2,3日は生きて過ごせそう。

空港ターミナルに出たところ今日の宿の人が待ってくれていた。用意された車に乗り宿に向かう。まあ宿というか民宿というかほぼ家。親子二人で経営しているようで、お母さんの方が主に部屋の説明をしてくれた。エアコンがなくて扇風機だけだったり、シャンプーが欲しいと言ったら明らかにお母さんが普段使いしているシャンプーを持ってきてこれ使ってくれと言われたりと、欧米のホテルではまずないような経験ができてよかった。ホテルというよりはおばあちゃんの家に遊びにきたみたいなイメージに近い。残念ながら次の日の7:00くらいにはまた別の飛行機に乗らなくてはいけないのでさっさと寝た。

2/24

4:00くらいに起床。意外と扇風機だけでも快適に寝れた。あらかじめ伝えていた通り空港まで車で送ってもらう。たったの3時間だけだが良い滞在だったと思う。間違って部屋の鍵を持ってきてしまい、それを伝えようとしたのだがなんかbooking.comからその宿の情報が消えており連絡取れずそのまま日本まで持って帰ってきてしまった。あんなにいい人たちだったのに申し訳ない。

空港でチェックインを済ませる。今日はport villaからタンナ島という活火山があるところに向かう。そこで2日ほど過ごす予定。そこではATMなど基本なく、また現金払い以外受け付けないそうなので、前日キャッシングした6万円で本当に十分か不安になってくる。追加で1,2万円ほどキャッシングしようと思いATMにVISAを入れたら機械がうんともすんとも言わない。しゃあないからVISAを取り出そうと思ってもうんともすんとも言わない。これはカードを食われてしまったぞと気づき、空港の人に聞いてみるが月曜になればカード会社があくよとしか言ってくれない。今日は土曜なんだが。運よくeposカードを持っていたので残りの日程はeposに全任せで過ごすことにした。ここら辺の時間帯は睡眠不足で色々と鈍っており硬い床にスマホ落としたりした。

定刻通りに飛行機が出発し、1時間ほどでタンナ島に到着する。本来は雨季なんだけど今日は天気が良くて嬉しい。めちゃくちゃ小さい空港で預け荷物なども手渡しで受け取った。出口のところに迎えがきているはずなのだけど来ていない。事前に調べた時にこれは全然あることらしいと知っていたので余裕ぶって待ってみるが一時間ほど待っても来ない。流石に不安になってきて連絡するが返信も返ってこない。

これは最寄りのホテルまで歩いていかねばならんのかと決意を固めかけたその時、知らん髭もじゃの現地の人に話しかけられた。要は「ずっと待っているけど迎えが来ていないのか?ずっとここで待っているのもなんだから俺のリゾートホテルに来ないか」ということらしい。これは誘拐されて殺されるパターンかなと思ったが周りの人と親しげに喋ってたし大丈夫かなと思いその人の車に乗せてもらった。もちろん周りの人と親しげに喋るタイプのサイコキラーの可能性もあったんだけど結果としては本当にホテルに連れてきてもらい、ドリンクまでサービスしてもらった。ありがたい。そこで昼飯を食った。

しばらく経って宿から「ドライバーが遅れているらしい」という返信が返ってきた。今どこにいるかを伝えドライバーが来るのを待つ。同じドライバーを待っているらしい家族と話す。イタリア人の医師とフランス人の看護師の夫婦で子供が一人。ニューカレドニアで働いていて現在はバカンス中なんだけど奥さんが二人目を妊娠しているらしく、そのうちニースかどこかに戻る予定らしい。お前らの人生眩しすぎるよ。この家族とは今後も何回か会うことになる。

結局12:30くらいにドライバーが来た。雨のせいで道の状態が悪かったと説明してくれたが、だからと言って4時間も遅れるかは割と怪しいなと思っている。先ほどの家族と共に車に乗り込む。事前に調べた時はトラックの荷台に乗せられると書いてあったが流石にそんなことはなかった。割と揺れるがそれまでの緊張が解けたのもあり助手席で寝てたら「なんか眠そうな人いますけどもw」みたいな感じでドライバーにいじられた。いじるな。

一時間ほど経つと今回の旅の目標の一つであるヤスール火山に近づいてくる。活火山であり現在もマグマが噴出する様を山頂から見られるらしい。火山の周りも火山灰で覆われており、道なき道を走っていく。非常にワクワクする。火山灰エリアを抜け今日と明日泊まる宿(Mount yasur hideaway village treehouse)に到着した。

treehouseという名の通り、バニャンツリーという木の上に建てられた家に泊まることとなる。簡素な作りだけど秘密基地みたいで楽しいね。電波も悪いし充電も一日に数時間ほどしかできないような不便なところではあるがヤスール火山には近いという利点がある。




宿のご主人に話したらヤスール火山へのツアーが16:00までに申し込みしないといけないとのことなので、荷物を置いて一息ついたらすぐにヤスール火山に向かうことにした。ヤスール火山まではご主人の息子が案内してくれるそう。年齢で言うと高校生くらいかな。途上国あるあるの家族経営。

ヤスール火山まで歩きながら案内の子と話す。なんとなく予想していたことではあるが高校などにはいってないらしい。英語を教えてくれるような学校は小学生くらいまではあるが中学、高校以降となると基本的にはいけないみたいな話だった気がする。おそらくその英語を教えると言うのも観光ガイドになるために教えるみたいなことに近いんじゃないかな。ヤスール火山が観光資源として強いので、その周辺の観光産業によって家族を再生産し続けると言うシステム。これをsustainableと呼ぶべきか停滞と呼ぶべきか今の僕では判断がつかない。他にも色々話したはずなんだけど日にちが経って忘れてしまった。

ヤスール火山麓のツアー申込所に到着する。先ほどのヨーロッパ家族と再会する。元気そうで何より。施設には火山噴火時のSNS分析のポスターが一枚ペタッと貼ってあってはえ〜と思いながら読んだ。

麓から山頂付近までは車で20-30分ほど。そこから軽く階段を登り山頂に到着。活火山ということでスターウォーズのアナキンがやられたシーンみたいなマグマ一色の景色を想像していたがもちろんそんなわけはなく、基本的には煙しか見えない。噴火口的なのがいくつかちょこちょこあるらしいがやはり煙しか見えない。現状箱根の大涌谷と何ら変わらない。これは期待はずれかと若干落ち込む。ヨーロッパ家族も妊婦が硫黄ガス吸いすぎてはいけないとさっさと車の方に帰ってしまった。

このまま終わるのかと思ったがガイドがもう少し見えやすい場所があるというのでそちらに移動する。だんだん暗くなってきたのもあり、そこからは噴き出すマグマらしきものがポツポツと見えるようになってきた。さらに30分ほど待つとかなり暗くなり、目が慣れてきたのもあってかなり綺麗にマグマの噴出が見えた。風がかなり強く火山灰が目鼻に入るのは大変だったが、ここまでの2日間の移動が報われるほどに美しかった。大地の血液。足元に気をつけながら帰る。

麓に戻ると先ほどとは別の子供が迎えにきていた。そちらも多分高校生くらい。自分はボクサーをやっているんだと写真を見せてきて、さらに兄弟が作ったという歌をipod touchかなんかで聞かせてきた。これは普通にいい歌だったがやたらサービス精神が強い。行きの子によく分からんままチップをあげたので「なんかしたら金くれる人」と認識されたのかもしれない。流石に穿った見方すぎるか。

宿に戻ると飯が用意されていた。この宿は飯の時間の19:00~21:00だけ充電できる仕様なので急いでモバイルバッテリーを繋ぐ。飯は魚料理。具体的な料理名は分からんがこれはまーじで美味かった。日本人好みの味付け。米にもなんか味がついていてうまい。バクバク食った。

飯を食いながら明日の予定について話をする。バヌアツの伝統的な暮らしを垣間見ることができるというツアーをお願いした。あと地熱によって温泉みたいになっている川、Hot Springsがあるとのことなのでそこにも行きたいと言った。川は若干遠くて、40分ほど歩いても着けるらしいが流石にだるいので車での送迎をお願いする。ここの人たちは車を持っていないのがデフォなので多少遠くても全然歩いてしまうが自分は流石に行き帰り1時間半歩くのはきつい。

21:00に全ての電気が消えると言われたのでさっさとシャワー浴びて早めに寝た。シャワーが冷水なのは想定済みだったがシャンプーがないのは想定外だった。かなり久しぶりに石鹸で頭を洗った。意外と夜はそこまで暑くはなかったが昼間に蚊に噛まれたのがめちゃくちゃかゆかった。現地の人が全然痒そうにしてないのってなんでなんだろう。

2/25

朝起きて飯を食う。なんかパンに甘いジャムみたいなのを塗ったやつだった気がする。そのままオーナーと一緒にツアーに出発する。午前のツアーは全部徒歩だった。歩きがてら色々話を聞く。個人的にはタンナ島内の言語の話が面白かった。タンナ島内には部族が12くらいあって、言語は5つほどあるらしい。その部族が年に一回ほど集まって部族フェスをやるのだけど、そこでは部族全員がわかる共通言語を使って話すらしい。オーナーがその共通言語を確か「International language」と形容していたのが面白かった。「国際的」なんだな。自分は仕事で人間の言語を扱っており、それ自体に強い思い入れはないとはいえ4年もやってたらこういう話に興味が湧くようになる。本当に金や幸せが有り余っているならこういう話を追いかけて一生を終えたい。

後はtree houseを作っているバニャンツリーがタンナ島の人にとって酋長的な存在みたいな話(これは全然違ったかも)を聞いているうちに一つ目のカスタムヴィレッジツアーにつく。これは昔のタンナ島の部族の雰囲気を再現したツアーらしい。まあ正直これに関しては事前に調べてなんとなく内容を知っていた。昔の映画とかでよく出てくるような「野蛮な部族」的なアトラクションをタンナ島の住民自らやるらしい。オーナーも「ここから先は一人でいけ。もしかしたら食われてしまうかもしれんから気をつけてな」的なことを言って雰囲気を作ってくれる。

巨木の根っこの穴を抜け中のスペースに入っていくと突然大きな音が鳴り響く。そちらを向くと腰蓑をつけて武器を持った複数人の子供たちが大きな声を張り上げながらこちらに向かってくる。地面を叩きながらこちらを威嚇する。しばらく経つと一人を残しあとは去っていった。一人がガイド役を務めるみたい。

その後は部族の歴史の話を聞きながら定期的に威嚇されるイベントが発生するというのを繰り返し進んでいった。手作り感は強いがよくできてんなという印象。途中で村に入るために「長(chief)に挨拶しにきた」と言わなくてはいけない場面があったんだけど、それがどうしても「盗人(thief)」にしか聞こえなくて意味が分からずかなりグダらせてしまった。雰囲気で英語をやっているとこういうことが起きる。最後はなんか英語の歌を聞いた後みんなと握手して終わった。思春期っぽい女の子たちが全員歌も握手もクソほどやる気なくてうけた。そりゃやる気でんわな。



次はまた別のカスタムツアーに行く。再度徒歩移動。タンナ島の人たちってすれ違った人たちに絶対挨拶したり一言二言かわしたりするのがすごい。人と関わるの嫌になったりせんのかな。

次のカスタムツアーはめちゃくちゃ簡単なもので伝統の踊りを見るだけだった。男女どちらも腰蓑だけつけて踊っていた。女性陣は普段は服を普通に着ているからか乳を手で隠しながら踊っており、伝統と現代のぶつかり合いだなと思いながら見てた。それくらいの方がリアルな感じがして良い。歌は先ほどと違い現地語だったが独特のメロディーとリズムでめちゃくちゃ良かった。民族音楽って感じ。BoredomsがSuper Goとかでやりたかったのもこういうことなんだろうな。

宿に戻り飯を食う。これも美味しかった。道行く途中でチラッと言ったココナッツのジュースを用意してくれてたのも嬉しかった。

しばらく休んだ後にHot Springsに向かう。車で向かう途中で子供たちがいっぱい乗ってきた。小旅行的な感じで観光客が来るときは一緒に行くっぽい。大体宿から40分ほど。前日は徒歩で40分ほどと言っていたが車で40分ほどだったので歩きだったら片道でも1時間半とかだったと思う。タンナ島の人たちって"時刻"は守るんだけど"時間"に関してはふわっとした感覚で捉えている印象がある。

Hot Springsは海のすぐそばにある。海に流れ込む川が地熱であっためられて流れる温泉になっている。この日は観光客が僕だけなのと天気も晴れており居心地が非常に良かった。水温も熱すぎず冷たすぎずでちょうど良い。子供らが遊ぶのを眺めながら一時間半ほどボケーっとしていた。

Hot Springsから帰った後はオーナーにKavaというものを作ってもらった。木の根っこをすり潰して口で噛んだ後に水をかけて濾すと出来上がる酒みたいな何か。口で噛む部分もオーナーとか他のおっさんがやってて流石にマジかとなったが我慢して飲んでみる。正直めちゃくちゃまずい。まずいというか味を楽しむものではなさそう。木の根っこの味そのまま。ただしばらく経つと気分が高揚してくる。酒のそれは頭が重くなる感じと一緒にくるがKavaはそれがなくシンプルに気持ちよくなる感じだった。あとお手製のタバコも持ってきてくれた。合法なはずなのにやたらコソコソ持ってきたからあまりタバコはよく思われていないのかもしれない。タバコはそもそも吸わんからよくわからんかった。

酒には慣れているがKavaには慣れておらず、Kavaを作る場所から家に戻るまで足がずっとふらついていたので若干オーナーに心配された。その後飯を食って寝たのだが心配をかけたことがすごく気になって落ち込んだりしていた。これは今考えると流石に気にしすぎなのでKavaの副作用というかバッドに入った的な何かだったのかもしれないと思う。

2/26

今日でタンナ島は終了。朝飯を食った後に宿前で送迎の車に乗る。2日間のガイド代を払ってくれと言われたので5000円分ほど上乗せして払ったら大変感銘を受けてくれた。紙幣を使い切りたかっただけだけどこんだけ喜んでくれると嬉しい。空港に向かう途中で今日は市場が開かれてるとのことだったので向かってもらう。20分ほど経ったら戻るわと言われてその場で一人で降ろされる。しばらく見て回るが特に買うものもなく、また現地の人ばかりのところにぽつんといるのも気まずい。20分経ったくらいでさっさと集合場所に向かう。しばらく待ってみるが車が来ない。この二日間で待たされることには慣れたはずだがだんだん怖くなってくる。スーツケースやその他荷物は車の中に置きっぱなのでもしかして置き引きされたんかもしれない。その場合誰に言えばいいんだ?警察に行くのか?その場合これからの日程はどうなる?など少しの時間で多くのことを考えた。

結局そこからまた20分くらい経ったところで来た。一言言ってやろうくらいの気持ちで車に乗り込むが何も謝らずによっしゃ行こうぜみたいな感じで出発して逆に拍子抜け。南国すぎて怒る気もなくなる。空港に到着。ヨーロッパ家族に再会した。同じ便に乗るよう。この後2日port villaで過ごした後ニューカレドニアで過ごすらしい。au revoirと言っておいた。

飛行機はport villaに向けて定刻通りに出発、到着。transitまでの3時間ほど特にやることもなくビール飲んだりスマホをいじったりしていた。国際線に乗り込みニュージーランドオークランド空港に到着した。この時点で22時くらい。次の日の国内線が6時発とかなのでこの日は空港泊となる。論文投稿が近かったので細かい作業をしている間に深夜になる。流石に徹夜で飛行機移動を迎えうつ気力はないので適当なスペースを見つけて就寝に入る。最初は周りの雑音がうるさく、やかましいガキを空港からつまみ出せと過激なことを考えていたが良い姿勢を見つけだしてから子供の泣き声も気にならなくなりいくらでも泣きなさいと寛容な気持ちで眠りにつくことができた。

2/27

4時間睡眠だったが意外と元気になった。国内線に乗り込みクライストチャーチに向かう。今回は観光より移動の時間がとにかく長い。"移動"の旅。

クライストチャーチに8時頃に到着する。空港から市内にバスで移動。ホテルに一旦荷物をおいてチェックインの時間まで時間を潰す。良さげなカフェがあったのでそちらに向かい朝食を取る。エッグベネディクトとカフェオレを食べた。合わせて3千円くらいしたけどこれはめちゃくちゃ美味かった。

自転車を借りて市内を観光する。植物園 => 美術館 => 教会というルートで回った。正直そこまで印象に残ったものはなかった。クライストチャーチは以前震災があったのだけど、それがまた起きる危険性があるため復興がなかなか進めづらいらしく、それが影響して観光施設なども建てづらくなっているのではないかと思う。

教会を見た後に教会裏の自転車を止めているところに戻ると若い白人のバックパッカーがいた。ちらっとみるとこちらを見てきてコカインを吸わないかと聞いてきた。最初意味がわからず何回も聞き返して意味がわかった後に聞かんかったら良かったと後悔した。僕はドラッグはやらないとか言ってもコカインはドラッグじゃないからと意味わからんこと言ってくるし。最終的には断り切れたが終始目がバッキバキで殴られるんちゃうかと怖かった。その日が曇りだったというのもあるがクライストチャーチは終始このような退廃的な雰囲気をどこかに感じていた。

まだ時間があるが特に行きたい観光スポットもないのでレンタサイクル屋に教えてもらったサイクリングルートに挑戦してみることにする。往復20kmほど。最初は風が気持ちいいなと思いながら走っていたが途中から足や尻が痛いし全然進まんしで、ずっと「何これ?」と思いながら自転車を漕いでいた。チャリを漕ぐというスポーツってなに?一番意味わからんのはサドルの幅が尻より狭いところ。椅子というのは尻より幅広いのが相場だろと思う。

 

サイクリングの途中で昼飯を食おうと思っていたが良い店があまり見つからなかったので結局市内で寿司を食った。これもめっちゃ美味かった。割と日本の寿司に近い。チェックイン時間になったのでホテルに戻る。久しぶりに風呂とシャンプーをしっかり出来て気持ちが良い。わずか2日前にバヌアツの冷たいシャンプーを浴びていたのが嘘みたいだ。少し昼寝する。久しぶりにホテルっぽいホテルに泊まると安心感があるな。

目が覚めたので周辺をうろつく。僕はNZやオーストラリアが発祥のパブロヴァというお菓子がめちゃくちゃ好きなので探してみるが見つからなくて残念。家庭食という位置付けなのであまり店では提供されないっぽい。ワインバーがあったので一杯ほど飲んで晩飯に向かう。

晩飯はtwenty seven stepsというレストランで食べた。あらかじめ予約しておいたちょい高めの店。毎度のことだが周りが家族連れやカップルで来てる中で一人で来てるのが恥ずかしい。日本は一人飯に寛容なのでそこはすごい好き。スープとラムを食べた。どっちも抜群に美味しい。あとお酒を2杯ほど飲んで確か1万円くらい。クライストチャーチは飯が高いがその分ちゃんと美味いものが食べられる。次の日も早いので帰ってさっさと寝る。尻が痛い。

2/28

朝食を食べてバスに乗りテカポ湖に向かう。星がめちゃくちゃ綺麗に見れるらしい。昼頃に到着。星とかの以前にまず湖が綺麗。天候も良く星空も割と期待できる。モーテルにチェックインする。4人部屋の相部屋だが昼の時点では誰もいなくてこのまま誰も来なければ良いのにと願う。近くの日本料理屋でサーモン丼を食べた。美味しかった。

やることがなくなってきたからまた自転車を借りて周辺を散策する。昨日の尻の痛さがそのままセーブ&ロードされたかのように蘇る。10分ほど痛みと闘いながら漕いで近くの登山道入り口に到着。暇なので登山してみる。大体往復1時間半ほど。登山道周辺のどこにも水が売ってなくて喉カラカラになりながら下山した。

モーテルに帰り部屋に入ると中国人の家族三人がいた。母親と娘姉妹という構成でこちらをみるなりめちゃくちゃ嫌そうな顔をされた。そんな嫌そうな顔せんでも。ヘラヘラしながらsorryと言ったら余計なんか変な感じになった。気まずいのでさっさと外に出る。

モーテルの近くで地元の人の屋台が集まったマーケットが開催されていたので近くの店でビールを買って屋台の飯をいくつか食った。飯は2種類買ったのだけどどっちもあんまで目に見えてやる気が下がった。パワプロのイベント。

夜になり星空を見るツアーに向かう。道中の時点で結構綺麗。tekapo springsという温泉施設に集合。最初に10分くらい天体知識講座みたいなのがあった。「宇宙で一番Hotなのはこのうちどれ?」みたいなクイズの選択肢にイケメン俳優が入っていたところがめっちゃウケていた。日本でいうところの松岡修造ネタみたいなことなんだろうな。

その後近くの展望台みたいなところで星空観察があった。てっきり山頂とかまで行くものだと思っていたのだけどそれは別のツアー会社のやつっぽい。でもここでも全然綺麗に見れるのでまあ良い。世界一かどうかはわからないが自分が見た中で一番綺麗ではあった気がする。撮影禁止だったのが残念だけどしゃあない。

5人ずつくらいに分かれて説明を聞きながらたまに望遠鏡を覗いたりする。自分以外のメンバーが割とノリが良かったので説明役の人も盛り上がってきて「今から望遠鏡覗くので、そこで見た星空を何かに例えて」みたいな変な画像大喜利をフってきて嫌だった。望遠鏡覗くと脳のシナプスみたいに見えて、そういえば宇宙の画像と脳のシナプスが似てるみたいな話聞いたことあったなと思い出したがどう考えても英語でうまく伝えられる気がしなかったのでただただ無言で首を横に振った。悔しい。

星空観察が終わった後は温泉に入りながらガイドに自由に質問できる時間。ちょうど月が出て空も曇ってきたので良いタイミング。1時間ほどあったがみんなポンポン質問でてきてすげ〜って感じ。自分は特に何も思いつかんかったんでただずっと温泉にぷかぷか浮いてた。モーテルまで歩いて帰って寝た。

2/29

モーテルをチェックアウトしてMt.John行きのバスに乗る。単に移動するだけだと思っていたが自分以外の人は日帰りのツアーらしく、自分もそのツアーに途中までついて行くことにした。運転手の人が日本人だったので都度都度日本語で確認してくれてありがたかった。NZは日本人が多め。

Mt.johnやその周辺のツアーでは基本的に登山系のアクティビティが全て。このツアーでは2箇所登った。1箇所目は軽めの往復40分くらいの行程。本来は氷河的な何かが見られるらしいのだけど夏だし地球温暖化だしでほぼ見られなかった。ただ天気はすこぶる良く、また気温もちょうど良く歩いていて気持ちよかった。遠くにでかいMt.johnがずっと見えてるのも良い。

2箇所目は比較的長めの往復3時間くらいのルート。ただ基本的には平坦な道なので足がやたら疲れるだけでそこまで大変ではない。先ほどと同様に景色も綺麗で、ところどころでviewpointがあるので飽きない。いや、それは嘘。普通に最初の40分くらいでめちゃくちゃ飽きてた。遠くに見えてたところに辿り着くことは楽しいんだけど道中はだり〜ってずっと思っている。うなげろりんで中谷が阪本のことをダサいなと言って反撃を喰らう回を聞いたりした。3時間かけて登山した思い出がこれだけなわけないと思うんだけど、実際何も覚えていないな。なんか腰と膝が痛かった思い出はある。

2箇所目から帰ってきた後に今日泊まるモーテルまで送ってもらう。今日は8人部屋。流石に朝から4時間山を上り下りすると疲れるので少し休んで16時くらいからまた動き出す。そうは言ってもMt.john周りは基本登山系のアクティビティしかなく、こちらも流石にまたどっか登る元気もないのでただただうろうろする。値段高すぎで泊まるのを見送ったハーミテージホテルで軽くビールを飲んだりしてモーテルに戻る。ただ結局モーテルでもやることがない。老後ってこんな感じなんだろうな。

そんなこんなで夜になったので飯をくう。Mt.john周りではスーパーなどがないことを事前に知っていたのでテカポで買っておいた冷凍のカレーを食う。これはちゃんと美味しかった。カレーは世界共通で美味いな。ただ思ったより調理器具や調味料などが揃っていたので肉とか買って焼いて食ってもよかったなと思う。こういうとこにサークルとかで泊まってワイワイしたらバカほど楽しそう。

相変わらずやることがないのでペルソナ5Rと論文の修正作業をそれぞれ飽きたら交代する感じで進める。論文の修正作業がひと段落ついてルーティーンが壊れたので外に出てみる。Mt.johnも星がめちゃくちゃ綺麗。というか天気がさらに良い分こちらの方が綺麗かもしれない。キラキラ星というのは本当に点滅しているからキラキラ星っていうんだということにNZに来て初めて気がついた。綺麗さのオノマトペとしてキラキラと言っているだけだとずっと思ってた。帰って23時くらいに寝る。最近早く寝ようが遅く寝ようが7時くらいに一回起きてしまうようになってきてて嫌だ。二度寝したら睡眠浅いから悪夢を見がちなのもいや。これは全然関係ないことだけど、20代前半で「最近体力なくなってきてて老い感じるわ〜」とか言ってた人たちがアラサーになってマジでちょっと老い感じ始めると急に口を閉ざすの、あれよくないよな。

3/1

朝起きて飯をくう。この日もあらかじめテカポで買ったパンにこれもテカポで買ったベーコンとサーモンを載せてバジルソースみたいなのをかけて食った。これは美味かった。楽しい旅行も後2日。

クイーンズタウン行きのバスが昼頃出発なのでそれまで時間を潰す。昨日行かなかったルートを1時間半ほどかけて歩く。こっちは山というか森に近いルートだった。その後ハーミテージホテルでポテトを昼飯として食う。ここら辺か昨日のどっかで帽子を無くした。あんなにずっと一緒だったのに。

バスに乗り込みクイーンズタウンに向かう。クイーンズタウン行きのバスは現在運行会社が減ったせいでインフレがエグく、4時間乗るだけで一人一万二千円ほど払う必要がある。いいい12000円!?値段の高さを誤魔化すためにガイドがついており、ちょこちょこ説明を挟んでくれたりするが、そんなのいらんから4000円にしてくれ。途中のマーケットみたいなところで食ったアイスが美味かった。果実をその場で粉砕してアイスに練り込んでた。

18時頃にクイーンズタウンに到着。ドライバーの人がスーツケースを下ろしてもらったんだけど思ったより軽かったらしく「Is there anything in it?」と軽めのジョークを言われたのを「Is there anything besides it?」と聞き間違えて「No!」って即答したらめっちゃウケてた。読んでる人たちよくわからんかったらごめんな。僕もあんまよくわかってないもんで。

クイーンズタウンはNZ内の避暑地的な扱いで観光客がかなり多い。これまで人が少ない行程を満喫できてきたので若干萎える。萎えるなよ。ホテルは昨日までと同じくモーテルだが、ここら辺で人付き合いの体力に限界が出ると出発前に予想していたので一人部屋を予約しておいた。見事に予想的中。このタイミングの一人部屋嬉しすぎ。

街の中心地に向かう。どこもだいたい歩いて行ける距離でコンパクトにまとまっている。ブランド店やお土産屋なども立ち並んでおり、観光に特化した街という印象。中心にある湖が綺麗。あまりに観光地っぽすぎて物足りなさがあるが旅の最後にはちょうど良いという安心感もある。表裏一体。

19時半になってもまだまだ明るいがディナーのレストランに向かう。ここも予約していた。旅先で不味いものを食いたくなさすぎて2週間前には全ての飯を決めてしまっている。この日はステーキハウスで牛ステーキを食った。ワインも含めてかなり美味しかった。たっけえけど。多分一万円ちょい行った気がする。クイーンズタウンはNZの中でも一個価格帯が高い印象があった。

その後少し街をふらついた後にバーに寄った。おしゃれなバーでnegroniを飲んだ。これは海外で一人でバーに行くという実績を解除したかっただけなので飲むだけ飲んでさっさと帰った。今回の旅行は全体的に治安が良いので一人で酔っていても暴漢などを心配しなくてよくてありがたい。

3/2

観光最終日。8時頃に起きて朝飯を食べにハンバーガー屋に向かう。クイーンズタウンに来たら絶対行くべき店という触れ込み。昨日行ったら凄まじく混んでたが朝だと割と空いてる。ハンバーガーとコーラを頼む。肉が美味しい。全然関係ない話だけど僕はモスバーガーはかなり美味しい方だと思っているのにネットでハンバーガーチェーンでは雑魚みたいな扱いを受けていて腹立たしい。お腹いっぱいになったので少し周りを散歩した。

朝食を食った後モーテルをチェックアウトする。夜に帰りの便が出るのでそれまで時間を潰す必要がある。ただクイーンズタウンは家族で楽しむタイプのアクティビティが多いので一人で時間を潰すのはどうすりゃいいんかなという感じ。とりあえずゴンドラに乗って山の上の方に向かう。今日は天気が良いので景色がよく見えるが風がめちゃくちゃ強い。飛行機飛ぶんか心配になる。

リュージュというアクティビティがあるらしいのでそこに向かう。ゴーカートみたいな感じで小さめのカートに乗って坂を滑り降りることができるらしい。家族とかカップルが多い中で一人列に並んでてはずかしい。始まる前は恥ずかしいしさっさと終わらねえかなと思ってたけど、実際やってみたらめちゃくちゃ楽しかった。思ったより早くてスリリング。五歳児くらい無邪気に楽しんでた。乗り場に戻ってもう一回乗ろうかとも思ったくらいだがやっぱり恥ずいのでやめた。

山を降りる。近くにキウイハウスという、NZの国鳥キウイを見ることができる施設があるらしいのでそこに向かう。キウイが見られるまで30分くらい間があるので他の鳥をちょこちょこ見ながら過ごす。Keaという鳥が鳴いたり近くに寄ってきたりと見てて楽しくてよかった。時間になったのでキウイを見に行く。キウイは光に過敏らしく真っ暗な部屋に通される。写真ももちろんダメ。最初は何も見えなかったがだんだん目が慣れてきて全体がわかるようになる。奇妙な形をした鳥だった。ずんぐりむっくりした胴体に長い口ばし、2本足でひょいひょいと歩く。可愛いと不気味の間くらい。これは国鳥になるわ。良い時間の潰し方だった。

昼飯をパブで食う。ステーキをパイで包んだやつだった。ビールも軽く飲んだ。お土産を買うついでに近くのフリーマーケットを見る。陶器のコップがかわいかったので買った。あとはパーカーが良さげだったんだけど15,000円くらいしてどうしようかなと迷いながらウロウロしているうちにいつの間にか撤収してしまっていた。NZワインも買いたかったので近くのワインショップに入る。一回3-400円ほどで試飲できるとのことで調子に乗って4,5回ほど飲んでると普通にちょっと酔っ払い、買ったワインをそのまま置いて帰りそうになったりした。

なんだかんだ時間になってきたが多少隙間があるのでマッサージを受けて時間を潰した。昔からマッサージ受けるの好きなんだけど子供の時は何をガキがやってんだ感があったので最近ようやく大手を振ってマッサージを受けることができるようになってきた気がする。最後の飯としてポークリブ食ったがこれはあんまだった。これは今でもちょっと悔しい。

空港に向かう。適当に時間潰してメルボルンに出発。4-5時間ほどで到着。メルボルンで二度目の空港泊。今回はめちゃくちゃ寝るのに適した場所が見つかったので快適に寝られた。

3/3

メルボルンからブリスベンに移動。安く済ませようとするとNZから日本に帰るだけで二度も乗り換えをしないといけなくなる。ブリスベンでは多少時間があったのでパンケーキを食う。高いけど美味しかった。ブリスベンから成田に出発。帰りは8時間ほどあったがペルソナやってたらあっという間だった。ありがとうペルソナ5R。2週間経った東京は出発前と同様寒いことこの上ない。「やっぱり家が一番」とか全然ない。一生暖かいところでいたい。これまでもこれからも。



 

コンテンツ/2023

 

ペルソナ4G

年明けにやった。80~90時間くらいやった。面白かった。真エンドの発生条件無理すぎる。4Gも好きだったけどやっぱり5のほうが好きかも。4Gの頃の時代を考慮してもクマの発言がキモすぎるってのはある。

書くにあたってどのコミュが一番記憶に残っているか考えたんだけど小西尚紀が一番かもしれない。"遺族"という存在ってゲーム内では仇を倒して辛い思い出を克服していくことが多いと思うんだけど、仇を倒すでもなくただ身内の死を受容していくのは意外と珍しい気がする。

若武者/ぎょねこのネタ

確か1,2月くらいに無尽蔵が若武者に出るので見に行ったのだけどそこでのぎょねこのネタが爆発的に面白かったのを覚えている。おじいちゃんが孫からホームページの作り方を教わった1週間後みたいなネタだった。とにかく面白かった。レインマンズの結婚の挨拶のネタもそこだったかな?違うかもだけどそれも良かった。とにかくぎょねこのネタが良かった。あまり詳しく書くとよくないのでやめておくが、どっかクリックしたら仏像の画像だけが表示されたの、その表示されてた場所ですら今も覚えているくらい面白かった。

 

haruka nakamura/still life

どこで知ったかは忘れたが今年割と聴いてた。ほぼピアノのインストなんだけど、ペダルの音も聞こえるくらい生の音が伝わってくる録音でそれがすごい良かった。暖かい気持ちになる。

マリッジ・ストーリー

Netflixで見た。とある夫婦が離婚するための一連の流れを描写した映画。僕の身の回りに離婚してる人がおらんのでわからんが、少なくとも僕にはすごくリアルなものに感じた。お互い最初は「まあ喧嘩せずにうまいこと離婚できたらいいよね」みたいな感じだったのが、譲れない部分が見つかった途端少しでも相手より有利になるように姑息に動き回ってお互い辛いながらももう戻れない感じ。悲しいね。

伊藤潤二/マニアック

正直伊藤潤二の良さをあまりよくわかっておらず、マニアックもサブカルの教養として見た。マニアックにはないっぽいけど、「洞窟を進むたびにその穴が細くなっていって、でも戻ることはできなくて、段々手足がその穴に捕まってどんどん細くなって体がちぎれそうになる」やつは好き。まとめサイトでよく見た。「阿彌殻断層の怪」ってやつらしい。人生のアナロジー

サイバーパンクエッジランナーズ

これは本当に良かった。もうルーシーが好きすぎる。まあバッドエンドなんだろうなと思いながら見てたがどこかで幸せになるんじゃないかという一縷の望みをかけていたのでそれが粉々に打ち砕かれたとき悲しさがすごかった。でもそうだよなとも思う。主題歌がFranz Ferdinandなのも最高だったが個人的には劇中歌がRAT BOYなのもすごい良かった。RAT BOYは1st albumかっけ〜と思っていたがそれ以降あまり詳しくなかったのでこういうとこで再会を果たすと嬉しくなる。

リメンバーミー


メキシコに一人で行くための予習としてリメンバーミーをみた。結果ボロボロ泣いた。おばあちゃんに歌うところやばすぎ。後ズートピアとかも見たんだけどディズニーって本当にちゃんとしてるよな。設定を決めた上でこういう設定ならこういうこと起きそうだよねの大喜利をやり尽くしてるのがすごい。とにかくディズニー系で好きなものを聞かれた時にリメンバーミーと答えられるようになったのは嬉しい。応用が利く。

ガンニバル

これもDisney+でみた。単純に面白かった。続き気になるから原作の方読もうかなとも思ったけど柳楽優弥の演技凄すぎるからシーズン2楽しみにしとこうかなと思ってる。

Bondee

僕と吉原と山谷以外誰もやっていなかったけど楽しかった。服決める時とかアバターに着せ替えして参考にしたりしてた。なんかビジネス的にもうちょいうまいことできたんちゃうかとも思うけど色んな議論の末ああなったと思うのでしゃあない。僕も正直金払ってまで使う気はなかった。

鳥類弁護士の事件簿

めちゃくちゃ逆転裁判だったけどちゃんと面白かった。ようやってる。逆転裁判のあの優れたフォーマットが閉じコンで終わってしまうのは正直もったいないからこういうのはもっと増えていい。

メキシコ旅行

2月にメキシコ旅行に行った。詳しくは別記事があるので割愛するが色々あって楽しかった。また来年の2,3月にもどこかに行くのだと思う。

エンディングノート

余命宣告を受けた父親の残り数ヶ月を追ったドキュメンタリー。ボロボロ泣いた。これを書いている今も泣きそうだ。このドキュメンタリーの凄さは、この父親をまるで自分の父親のように錯覚させるところだと思う。「野原ひろしは実はめちゃくちゃ優秀」みたいな話題が定期的にネットで登るけど、この人もその類で、本当はめちゃくちゃ優秀なんだろうけど平凡なお父さんにも見えるっちゃあ見える。だからこそ見てるうちにこのお父さんのことをどんどん好きになって、終盤の病床での奥さんとの会話のシーンにおいて涙が止まらなくなってしまう。何回も見るタイプの映画ではないが心のどっかに残り続ける映画であるように思う。

ミームを考える

https://www.youtube.com/@think1998meme/videos

野尻が大野くんとやっている。一橋との合同ライブの打ち上げの串カツ田中で大坂と大野くんと同じテーブルだったことがあったな。変なテーブル。まあそれはいいや。ミームを考えるはどの回がとかじゃなくてずっと面白い。一度更新が途絶えた時に野尻に僕は面白いと思っていると伝えたらその後更新がまた始まったので、ミームを考えるがこれからもしバズったらそれは僕のおかげ。売れたやつに寄生して生きていく。

ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

恐山の反出生主義に関する本。特に記憶に残っているのが、反出生主義が倫理的に正しいものだとしても、その倫理自体が社会から生まれるのだとしたらそれを無くそうとしている反出生主義の証明に倫理の公理を使えないんじゃないかみたいな言説は確かにそうかもと思った。僕は子供が好きだけど反出生主義を否定できるほどの強い根拠があるわけでもなくここら辺の折り合いはなかなかつかない。

ネガティブ・ケイパビリティ

答えが出ない問題に対して答えを急ぐのではなく、答えが出てくるまで待つことができる力を育てようという本。言ってみればそれが全てなんだけど、意外と難しいことだよな。僕はまだ追いLINEをしてしまうことがある。この本読んだの去年だったかも?まあいいや。

月ノ美兎VS剣持刀也

月ノ美兎 VS 剣持刀也 - YouTube

メン限開設を"あえて"してこなかった二人が、負けた方がメン限開設しなきゃいけないという罰ゲームをかけて対決するという生放送。ただ実際は二人とも内心本当はメン限開設したくてたまらなかったのでわざと負けようとするという流れ。

今までメン限してこなかった二人がするとなったら色んな邪推が生まれたり若干荒れたりしそうなものだけど、ここまでエンタメに昇華させていたら誰も文句言えない。最初から最後までずっと面白かった。「NEXT LEVEL、入ったな」って思ってた。

個人的に印象に残ってるのが、最初の将棋のシーン。二人とも「絶対勝たなきゃ...」と呟きながら王将をひたすら前に進めていく。初見は何をしているのかよくわからなかったのだけど、後から考えると生放送全体を暗示していたのだと気づいてすげ〜ってなった。

 

Cure for ADHD - 30 min of Breakcore

Cure for ADHD - 30 min of Breakcore! - YouTube

仕事中によく聞いてた。僕はマルチタスク以外できない人間なので一つのことに集中できないんだけど、これ流してたら脳のリソースをある程度そっちで埋められるので逆に仕事が捗る。

Red Bull 螺旋 琉球

【-琉球-】Awich / 唾奇 / OZworld / CHICO CARLITO prod. by Diego Ave | Red Bull RASEN - YouTube

学会で沖縄にいるときにちょうどYoutubeに上がった。めっちゃ聞いた。今年はAwich周りがすごすぎた。Bad Bitch美学もめっちゃ聞いた。

ラップスタア誕生 SPECIAL CYPHER 2023

【SPECIAL CYPHER 2023】Fuji Taito / Leon Fanourakis / eyden / ralph / WILYWNKA / ¥ellow Bucks|ラップスタア誕生 - YouTube

これも沖縄いる間めっちゃ聞いた。何故か最近になって本編を見出した。

MANU CHAO/RADIO BEMBA SOUND SYSTEM

ラテン系のライブアルバム。熱量がすごいので一時間ずっとあがりっぱなしでいられる。Youtubeにあるバージョンも良かった。最後の最後でトランペットの人が目をひん剥きながら吹き散らしていたのがカッコ良かった。

The Avalanches - A Party For Melboune

The Avalanches — A Party For Melbourne (DJ Set) - YouTube

今年はよくDJ Setを聴いていた。一つ一つ挙げると本当にキリがないのでやめておくが、Avalanchesのこの動画とか、Stretch Armstrong at 214 Mulberry - YouTubeとかが良かった。Strech Armstrongの無音部分何が流れていたか気になって仕方がない。

ChatGPT

良くも悪くも完全に人生を狂わされた。2月くらいまではまあ言うてまだそんなできんやろと持ってたけどそれこそ学会終わりくらいにGPT-4が発表されてそっから完全に潮目が変わってしまった。多分来年も再来年も今年と同じくらいの方向転換を迫られるんだろうなと思う。少しでも今後につながる経験が得られれば嬉しいが。

BEEF

Netflixのドラマ。A24。超スリリング。加速していく展開と破滅。ちゃんと面白かったし最後の展開も一捻りあって良かった。今年見た海外ドラマではベストかも。

シガテラ

吉原が出ていたのでみた。地上波のドラマ出てるのほんまにすごい。ドラマ自体は、こんなこと言ったら終わりなんだけど、主人公の役の人がカッコ良すぎてなんでこんなかっこいいのにこんな自信ないんだよとずっと思っていた。これもこんなこと言ったら終わりなんだけどこんなやつにこんな理想の彼女いるのもおかしいだろともずっと思っていた。逆に谷垣とかアキコの方がまだ全然理解できた。

Moon Safari/Lover's end

一曲目と二曲目だけなんかずっと聴いてた。「Help! I need to escape, I don't belong here」と言うフレーズの聞き心地が良い。

Cruyff/lovefullstudentnerd

後輩のインスタのリールで知って聴いた。表題曲の最初の一分が死ぬほどかっこいい。一年通して聴いていた。

永野/空飛べるのに陰口言われているやつ

忠犬立が出ているライブで見た。めっちゃショートネタだったけどJusticeのStressという選曲もちょうど良くてめっちゃ面白かった。最高の4コマ漫画のよう。今年のマルコポロリ以降の永野の追い上げすごかったよな。全媒体でおもろかった。サンドの悪口言えるの本当すごい。でも最近は元々disってたような大学お笑い出身のディレクターらへんの支持が強くなってきてるような気がする。ハライチの岩井とかもそうだけど業界ディスって人気出た人っていずれどっかで自分が言ってたことと衝突が生じるから大変だよなと思う。

ドメイン島巡り

https://islanddomains.earth/

ドメイン保有しているさまざまな国を巡るという名目の元、世界各国の離島を訪れる企画系サイト。僕は離島がそもそも好きなんだけど、このサイトは観光目的で行くわけではなくてドメインを確認しに行くというのを企画としてプラスしてるのが超いい。わざわざ何十時間もかけてドメインの管理局だけ見て帰ったり、逆に管理局見るためだけに観光資源もほぼない離島にしばらく滞在しなくちゃいけなかったりする。その不便さが故に地元の人との交流が生まれたりして、その描写の仕方も落ち着いていて良い。こういう素朴な文体って意外と難しいんだよな。

アイザック・アシモフ/われはロボット

ChatGPTが流行ったのでロボット三原則でも読んでおいてやるかと思って古本屋で買った。古典だしつまんねえだろと思って読んだけどめちゃくちゃ面白かった。プログラマーの書いた本って感じ。デバッグのプロセスをエンタメに昇華させている。夢中で読んだ。

KING OF KINGS 2022/MOL53 vs 裂固

MOL53 vs 裂固:KING OF KINGS 2022 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL - YouTube

完全に惰性だがMCバトルを見続けている。今年からUMBが過去のバトルとかだんだん上げるようになっていて嬉しいね。今年見たバトルの中ではKOKのmol53と裂固の試合が良かった。この日の裂固は神がかってた。「俺だってそうストロング、これは俺の物語のプロローグ」のラインにこの一年支えてもらったところがある。

ナナペーハー

落研のライブ見に行くのは今年度までにしようと考えている。なぜならずっと行ってしまうから。来年のナナペーハーを見て卒業だ。とりあえず今年は2公演どっちも見に行った。3月の方の公演は金田が書いたコントが全部良かった。イーロンマスクのやつとラジオドラマのやつが特に良かった。山岸の方は中コントがめちゃくちゃ良かった。「会話全部楽しい」っていうセリフが頭に残っている。ああいう小ボケとストーリーを両立させるようなタイプのコントは台本と演技がどちらもちゃんとしてないと成立しないので良い。

五月祭の無尽蔵の漫才

今年五月祭にも行ったのだけど無尽蔵の漫才がめちゃくちゃすごかった。絶対M1でいいとこまで行けると思った。結果準々には残念ながら行けんかったけど3回戦までちゃんと行ってた。でも今年は一旦3回戦くらいがちょうどいい気もする。本人たちは嫌だろうけど。Youtubeのコメント欄とかも概ね好評だった。五月祭の時と比べてかなりわかりやすくなっていってそれも良いのだけど僕は一番最初に見たバージョンが好き。自然なダブルボケが好きなので。若武者も残留おめでとう。

ゼルダの伝説/ティアーズオブザキングダム

これはちゃんと150~200時間くらいやった。こんだけ期待されていながらちゃんとその期待に応えられる次回作を出してきたの超すごい。僕はキングダムハーツ3をいまだに残念がっている。ずっと面白かったし難易度高いところはちゃんと高かったので歯応えもあったが意外と具体的にどこが面白かったかを振り返るとむずい。なんかおもろかった。

THE FIRST SLAM DUNK

普通に良かった。でも最後まで三井と流川の区別がつかなかった。

 

BLUE GIANT

これもちゃんと良かった。こんなに話題作のケツを追ってるのにVIVANTは全く見なかった。ラパルフェもM1で言ってたけどVIVANTは業界人と一般人で認知度に差がある気がする。

セブ旅行

友達と行った。小さめのクジラを間近で見れるみたいなツアーがあって、鯨を守るためにあんま触らないでねみたいな注意が事前にあったがみんなガンガン触ってた。ホテルのレストランがめちゃくちゃうまかったのを覚えてる。dumplingっていう水餃子みたいなやつとハンナンチキンが美味しかった。でも日本でのハンナンチキンがセブでのそれと定義が違うみたいで日本に帰ってきた後あの味がまだ食えていない。

出会って四光年で合体

急にエロ漫画の話をして申し訳ないんだけどこれめちゃくちゃすごかった。SF的な設定が詰め込まれまくってて読み応えがすごい。1ページ1ページの情報量がただでさえ多いのにそれが300ページ超ある。なのにストーリーとしてもめちゃくちゃ面白くて絵も見やすい。ほんまにエロ漫画かこれと思うけど、でも確かにfanzaじゃないと売れないような内容ではある。すごい才能。いい意味で頭がおかしいと思う。同人だからこそできる作品。怪作。これ書くにあたって読み返したけど最後のシーンの伏線回収ほんまえぐいな。

狂四郎2030

アプリで3巻くらいまで無料だったのが結局全巻買った。全編通して面白かったが特に6巻くらいまでが一番面白かった。追い詰められた八木がメンゲレの優生思想について語り出すところ鳥肌立つくらいカッコよかった。

 

おやすみプンプン

これも無料公開で読んだ。そんなことばっかりやってる。ヒロインの女の子が大学生になって普通のつまらない女の子になっていたところがすごい良かった。大体そんなもんだよな。まあその後実はそれも演技だったっていう話なんだけど、全然つまらない女の子になっていて終わりでも良かった。無料で読んで文句言うのも良くないので詳しくは書かないが、途中で主人公が他の女キャラに「普通の人はあんたみたいに周りに助けてもらえないんだよ」みたいなことを言われるシーンがあって、後半は僕もそんな感じのことをずっと思いながら読んでた。

こういう純文学系だとおかえりアリスとかも読んだ。純文学系ってだけじゃなくてどっちもかなり男視点の話だなと思う。ラブコメ的な現実を捻じ曲げるタイプの男視点ではなくて、現実的な設定のもとで自意識過剰な男が思い悩む一人称漫画。

脱力タイムズの津田回

脱力タイムズの津田回でお母さんが出てきた回。でっかい卵焼きが見れてダイアン好きとしてはメモリアルな回だった。27時間テレビでも縦軸で出てたけど津田母は本当に面白い。津田も本当に嫌がっていてすごい良かった。脱力タイムズは企画の使いまわしが増えてきている印象があるが、たまにめちゃくちゃ良い回があるのでやめられない。とろサーモンの久保田が滝沢カレンのVTRに文句言うのとかめちゃくちゃ良かった。「こんなんで面白いと思われるなら俺らのやっていることなんなんだよ」みたいなことをずっとぶつぶつ言ってた。滝沢カレンにあんな文句言うの本当に頭おかしい。みんな好きなはずなのに。

相席食堂

FC相席食堂っていう誰が企画して誰が進めて誰が入っているのかわからない謎のファンクラブを急に作ったお馴染み相席食堂。ここら辺はマジで意味がわからなかったが番組自体は今年もずっと面白かった。一ノ瀬ワタル回のお兄ちゃんの「ありがとう」のところおもろすぎ。相席食堂じゃないとできない。アマプラの最後の秋山の回も死ぬほど面白かった。最後の歌のところ、歴史に語り継いでいくべき面白さ。息できんくらい笑った。

スキップとローファー

全キャラ好きだ。特に江頭さんが好きだ。江頭さんの良さは大人になってわかる。岩倉さんや志摩くんにはそもそもなれないが江頭さんですら大半の人はなれない。ちゃんと頑張ってるだけでめちゃくちゃ偉い。幸せにはなれなさそうだけど頑張ってるのは本当にすごい。僕が自分にそう言い聞かせているだけかもしれない。勝手に重ねている。

アジアンドキュメンタリー

なんかバズってたのでいくつかみた。たまにドキュメンタリーをめっちゃ見る時期がある。

街角の盗電師と結婚できない女たちを見た。どちらも面白かった。あと中東の貧しい子供が親を訴えるみたいな映画も見た気がするがこれはnetflixだったかもしれない。

GOOD POP

彗星の如く現れたPAS TASTA。1st albumとは思えない完成度。アルバムの名前にもPOPって入っているように新しいことしながらもポップさを残している。turtle thiefの後半の部分やばすぎるし、あの展開を20秒くらいで終わらせてまた次の展開に行くセンスも良すぎる。リリースライブめっちゃ行きたかったのに何かとかぶって行けなかった。悔しいね。

フジロック

今年は初めてサークルの後輩と一緒に行った。大学三年生の時にみんなで行こうってなってLINEグループまで作ったのに結果僕一人しか行けなかったトラウマから完全に心を閉ざしていたがそれもこの日のためだったのかもしれない。

ここら辺マジで忙しくて非常に疲れたがめちゃくちゃ楽しかった。Yo La TengoとCory Wong, Tohji, カネコアヤノが特に良かった。3日テントはやっぱ疲れるのでこれからは2日間テントで帰るか3日間ホテル宿泊かのどっちかが良さそうだ。

君たちはどう生きるか

マッチングアプリで会った人と見に行った。その人はめちゃくちゃ寝ていたけどまあそりゃ寝るわみたいな感じだった。これを最高って言ってる人流石に逆張りすぎんかとずっと思ってる。それが原因ってわけではないがその子とはそれ以降特に会わなくなった。ずっと田舎にいるのは嫌って言う理由だけで仕事を辞めて東京に来て姉の家にいながら失業手当?で暮らしている子だった。東京っぽいエピソードだ。最近連絡したらまだ仕事は決まってないけど彼氏はできたらしい。これからどうしようって言ってた。これも東京っぽいエピソード。別にどう生きたっていい。

デイブザダイバー

これは超面白かった。楽しすぎる。時間を吸い取られた。漁のパートとレストランのパートの配分がよく、また片方が進んだらもう片方も進む感じも進捗が目に見えて良い。ストーリーも簡潔かつワクワクする展開で申し分なかった。

NARITA BOY

これも良かった。月並みな表現だが世界観が独特。アクションはちょっと微妙だったかも。

Coloria

香水をつけようと思って香水のサブスクをはじめた。twitterで毎月感想を書いていたがあんま毎月書いても鬱陶しいかと思い途中から書かなくなった。でも続けてはいる。一番最初に買ったランキング一位のレイジーサンデーモーニングが結局一番良い。クセがなくて良い。ムスク系も好きだけどちょっともわっとするので電車とか乗ってると他の人に臭いって思われないかと不安になる。臭いって思われないために香水をつけているはずなのに。

ゼンモンキーとハチカイのコント「バスツアー」

【コント】ゼンモンキー×ハチカイ『バスツアー』【全階】 - YouTube

今年はよくYoutubeでネタを見た。落研卒業して2年ほど経って、ネタを純粋に楽しめるようになってきている気がする。このネタは9分と長いけど展開が綺麗で好き。他には十九人のツチノコ、ランジャタイのマーピーブギウギバンドのネタのライブ映像とかがめっちゃ良かった。十九人、変すぎて賞レースはダメかと思ってたけど全然準々決勝とかまで行っててすごい。お笑いファンは懐が深いな。

後は芸人のYoutubeとかもちょくちょく見てた。シンクロニシティYoutubeが特に良かった。二人とも発する言葉一つ一つが自然に面白くてすごいなと思う。

こたけ正義感の逆転裁判実況

逆転裁判はシナリオがめちゃくちゃ面白いので実況ではよく見るんだけど、こたけ正義感の実況がとび抜けて良い。最初見るようになったのは「第3控え室なんて存在しない」っていうツッコミがtwitterでバズってたからなんだけど、それ以降も続けて見るようになったのはこたけ正義感の実況のうまさからだと思う。

全キャラの声を使い分けてセリフを読み、ツッコミ入れるべきところはツッコミをいれ、考察すべきところは考察する。とにかく聞いていて不快感がない。今は逆転裁判2まで終わってしまった。僕は3までやったことがあり、そして自分がやったことのないゲームの実況を聞くのが得意でないのでそろそろ終わってしまうと思うと悲しくて仕方がない。こたけ正義感の実況を聞くために4,5,6をやる可能性すらある。

安部公房/箱男


今年は上半期から下半期中盤にかけて髪を伸ばしていた。前髪が多少目にかかるくらいの長さ。その後前髪を短くしたらおでこがちょっと広くなってたのは内緒だぜ。

前髪が目にかかっていると、向こうからはこっちの目が隠れてこちらからだけ向こうが見えるみたいな状態になることがある。そんな時よくこの箱男のことを思い出した。穴を開けた箱を被って行動することで見られることを拒否し、一方的に見るだけの関係を相手に押し付ける箱男。正直この小説自体は大概わけわからんので深いところまでは理解できてないけど髪伸ばしたことでなんとなくこの作品がどこに端を発したかは少し掴めたような気もする。

Helckのアニメ

本当に大好きな漫画Helckのアニメが始まった。正直物足りない部分は多い。最近のアニメにしてはちょっと動きが少ないし、ギャグのところはもう少しテンポ良くしてくれてもいいんじゃないかと思う。ただ、原作への愛をすごく感じるアニメに仕上がっていているのは間違いなく、それがすごく嬉しい。過去編の最後のシーンとか最高だった。ちょっと古い漫画のアニメ化ということでそこまで予算もついてないんじゃないかと勝手に想像しているが、それでも真摯に取り組んでくれてるのではと思う。できればDVDも買おうかと思う。

テレビ千鳥/宮迫のlove is overを聞く回

これはもう十分言及されてるけど本当に面白かった。やっぱ笑ってはいけない状況って面白い。

オモコロ/魔男の宅遅便

https://omocoro.jp/kiji/399494/

なんでかわからんけどすごい笑った。なんかツボだった。今年はこれ系のネタが他の企画でもちょこちょこ出てきて全部めっちゃ笑った。なんでだろう。山口むつおの顔がツボなんかな。

チェコ旅行

学会に行くついでにサークルの後輩とチェコ、ウィーン、ブダペストに旅行に行った。これも前記事に書いたから詳しくは書かないが非常に楽しかった。金子と一緒にシェーンブルン宮殿でストールをお土産に買った女の子にはその後ちゃんと振られてしまったがあの瞬間のきらめきはまだ残ってる。

台湾旅行

その女の子に振られたショックでいても経ってもいられなくなり振られた次の日にチケットをとって台湾に行った。振られた経験自体はいくらでもあるが、今回のそれはマジで好きだったのと本当に付き合えるかもと思ってたから流石にショックがデカすぎてその後1ヶ月くらいずっと体調とメンタルがおかしかった。今も完全に立ち直ってはいない。台湾旅行自体はまあ楽しかった。日本とほぼ変わらん感じでお手軽に海外経験が積めるのは良い。

TCクラクション/忘れ物

TCクラクション コント『忘れ物』 - YouTube

台湾旅行の間TCクラクションのネタをずっと見ていた。去年のM1のディベートのネタのイメージがあったがコントも優しさがあって良い。特に忘れ物のネタは泣きそうになるくらいいいネタだった。徹頭徹尾面白い。旅行中だけで5,6回みた。こんなことを言うのも恥ずかしいがやはりお笑いに人生救われている面がある。

Mom/悲しい出来事 -THE OVERKILL-

これもずっと聞いてた。まだ出てから一ヶ月経ったくらいなのに、あまりに繰り返し聞いてるからApple Musicの今年のプレイバックで他に大差をつけて一位だった。Momは21st...も好きだったんだけど、今回のこれはそれに匹敵、もしくは超えるような大名盤だと思う。その割に聞かれてなさすぎる。あんまコンセプトアルバム流行らんのかな。僕はPeople In The BoxのWeather Reportとかも好きなんだけど、このアルバムもジャンル横断的でありながらアルバム通しての一貫性を保っていて最高。何が売れて何が売れないのかがよくわかんないね。

姉の結婚

姉が結婚したのでその結婚式に出た。他人の結婚式をコンテンツ呼ばわりして申し訳ないがめちゃくちゃ良かった。引くくらい相手がいい人そうだった。結婚式の挨拶でちょっと詰まってるのも良かった。僕は多分そういう場面ですらすら喋ることができて、でも本当は喋れない方がいいんだと思う。幸せになってほしい。ずっと自分と照らし合わせながら見ていた。僕はもうダメかもしれないからその代わり幸せになってくれと思っていた。なんか最近もうそんな感じになってきてる。これは良くない傾向なので落ち着いたら直す。

なぜ「救い」を求めるのか

失恋のショックでメンタル終わってる時に助けてくれ〜と思いながら本屋彷徨っていたら見つけたので買って読んだ。宗教に内在する救いの概念を俯瞰の視点で分析していて勉強になった。なぜ人間が救いを求めるのかについては深く書かれていなかったが、なぜ宗教に救いがよく付随してるのかについては書かれていた。本の中にも書かれていたが科学が発達しても宗教が完全に消え去ることはないだろうと思う。どうしようもない状況をすぐに救ってくれるのは宗教的なものが多い。失恋周りの話は一旦ここまで。

 

射精責任

現状のセックスが女性側のリスクが大きすぎることを指摘した本。学術書ではないので議論と例えが雑すぎるだろと思う部分は多々あったけど言いたいことはわかった。養育費払わなくても逃げられるようになってたりするのはおかしいよね。遺体遺棄とかで女側だけが責められるのもおかしい気がする。でもここら辺はホストに関する議論で堀江貴文が言ってたみたいに境界知能の問題も絡んできそうなので単純に男女の括りで話すべきではないのかもしれない。

有吉の脱法TV

これすんごい良かった。コンプラのギリギリを攻めることを目的として、金をギリ払わなくて良いガチャピンっぽいキャラを作ったりするような番組。コンプラをいじる系の番組はイキる感じになりがちなことが多いんだけど、この番組はそれがなくて純粋に面白かった。なんでだろう。スタッフ側があくまで真剣に取り組んだ結果アホみたいな方法になってしまっているのを演者がつっこむスタイルだったからかな。同じ企画でも見せ方によって全然変わりそう。一番最初の「フジテレビのアナウンサーはこの番組に出せないという判断になった」みたいなのもガチ感があって良かった。

犬のかがやき

今更だけどずっと読んでる。犬のかがやきがキャラとして強すぎる。こいつがいるだけで話をどうとでも動かせそう。長編のストーリーも意外としっかりしてて良い。

ぽんぽこチャンネルのタイムカプセルの回

【記憶なし】数百年前に埋めたタイムカプセルが発掘したので開封します。 - YouTube

ぽんぽこが昔埋めたタイムカプセルが発掘された回。ぽんぽこの小学校の頃の音声が入ったビデオが残っており、あまりのエモさにぽこぴーオープンチャットがざわついたでお馴染み。今年はぽんぽこがピーナッツくんが作詞したBokehを歌ったこともありぽんぽこ周りのエモが爆発していた年だった。

令和の虎/キング回

これは本当に言いたくないんだけど、めちゃくちゃ令和の虎のキング周りを見ている。自分の心の中のゲスな部分を自覚してしまい嫌なんだけど面白すぎて見てしまう。こんなに人をイライラさせる人もいないし、その人がまともな説教されてるのに気持ちよさを感じてしまう。でも決して良いコンテンツではないのでずっとこんなの見ていてはダメだと危機感を感じている。ちょうどどっこい翔平チャンネルの方のシリーズが終わるのでちょっとずつ離れていければと思う。

太閤立志伝Ⅴ DX

すごい勢いでハマってすごい勢いで冷めた。後半作業ゲーになってしまった。でもこういう戦略ゲーは初めてやったので良い経験になった。

Doja Cat / Scarlet

 

Apple Musicでたまたまおすすめに上がっていたので聞いたら超かっこよかった。ビートが全曲イカしてる。そこにメリハリ効かしたエモーショナルなラップがはまって最高。全部いいんだけどリリックも含めるとAttentionが一番好き。他のアルバムも聴いたがこれがダントツで好きだった。

the bercedes menz/ザ・ベルセデス・メンツの幸福な子供たち

ハードコアJPOPバンドというだけあってめちゃくちゃ聴き心地いいメロディーが爆音ギターと共に流れてきて良い。ボーカルの声もエモーショナルで良い。1曲目の中盤の「夢見る頃の後片付けしないで」の裏声のところとか超気持ちいい。9曲目のちひろもずっと聞いてた。

マユリカのうなげろりん

ダイアンのラジオが好きな人は絶対好きというおすすめ文句をよく目にしながら聞いていなかったんだけど、ある時ふと思い立って聞いてみたら本当に好きだった。幼馴染という関係性、ラジオにおいて強すぎる。関係性オタクになってしまう。

麒麟川島のねごともよく聞いてた。天津向が19歳のTiktokerを飯に誘ってるのを「何が悪いねん」みたいな態度して喋っているのがネタだとしても本当に怖かった。

架空世界の都市伝説/ペイデモント・レイヤーの一生

ペイデモント・レイヤーの一生 〜歴史上最も演技が下手な女優〜 - YouTube

架空の世界の都市伝説を語るという趣旨の創作チャンネル。画像生成AIを使っていて、それっぽい歴史の画像が出てくるのが独特の信憑性を醸し出してる。語り口も簡潔かつ聞き取りやすくて良い。ある種のモキュメンタリーと言えると思うんだけど、ただyoutubeにある歴史紹介動画をパロってるだけではなく、長編の際のストーリーの完成度が高くて質の良い短編小説を読んだ気持ちになる。特にこのペイデモントレイヤーの動画はユーモラスかつ良い話すぎて見終わった時にはレイヤーの映画を思わず見たくなってしまった。

 


こんなもんかな。書けてないものも沢山あるが全部書くとキリがないな。東野vsの西野回の話しとかもしたかった。なんか今年はめちゃくちゃ色々見てたな。多動が爆発していた。

今年は11月の失恋で完全に終盤やられてしまったが一年通しては割と充実していたと思う。論文も2本ほど書いたし、8月には会社のビジネスコンテストみたいなので賞金ゲットしたし。旅行もめっちゃ行った。KOCやR1も落研の人と一緒に見れた。3つや4つも下の後輩とよくつるんでいるの恥ずかしいが自分から身を引くには楽しすぎる。

給料は今の生成AIの波もありそれなりに上がってきてはおり、現状の生活に関しては不満がないが、果たしてこの先に何があるのだろうとも思う時がある。ずっと大学3,4年みたいな生活をしている。とりあえずやれることをやり切るしかないが、そうやって近視眼的になることでより大きな問題から目を背けているだけな気もする。

まあごちゃごちゃ言ってるけど結局恋愛があまりうまくいかないことが不安なだけかもしれない。他の様々なコンプレックスと結びついて自分自身を押し潰そうとしてくる。暖かいうちはそれを押し返せるのだけれど冬になるとどうもだめだな。来年には少しでもこの不安が解消されているといいが。誰か助けてくれと思うが結局は自分の問題だよなとも思う。来年もこんなだったら冬の間だけ沖縄に逃げるとかしても良い気がしている。そこまで金が余っているわけでもないのが難点だが。

まあそんな感じかな。ここまで読んでくれた人ありがとうね。

 

オーストリア、ハンガリー

9/16

9時頃にプラハを出発してCK shuttleでチェスキークルムロフに向かう。バス移動と聞いてたんだけど乗客は僕ら二人だけだったからか通常の乗用車だった。2時間半ほどで到着する。

チェスキークルムロフ世界遺産らしく、実際街全体が可愛い雰囲気はあるんだけどあんまプラハと変わらんなという気もする。とりあえず城に向かう。ここの城壁は割と特徴的で、一見レンガっぽく見えるものは全部壁に描かれた騙し絵だという。城主が金はないけど見栄を張りたかったらしい。アホみたいでいい。「じゃあもう騙し絵でもいいから!!」っていう瞬間がどっかであったんだろう。

城自体は小さいので1時間ほどで見終わってしまった。一応チケット買えば城内部にも入れたらしいがそこまでするほどでもないなと思い、城下町に降りて昼飯としてハンバーガーを食べた。これはめっちゃ美味しかった。

そのあとはあんまやることなかったが、ハルシュタット行きのバスの出発時刻まで待たないといけなかったのでひたすらウロウロしていた。確かエゴンシーレ美術館に行った。エゴンシーレって元々のイメージでは「才能を持ちながら若くして死んだ儚い絵描き」みたいなイメージだったんだけど、美術館の資料見てると、「女性の局部をモザイクなしで描いて訴えられた」とか「10代の少女の全裸を描いて村から追い出された」みたいなエピソードがちょこちょこあって割と変なやつだったんだなと思い直した。時代が悪かったとかじゃなくて今の基準でも変なやつ。

後はパフェ食ったりしてる間に16時半になったのでハルシュタットに向かう。ハルシュタット行きのバスは6人くらい乗ってた。中国でめちゃくちゃハルシュタットが人気らしい。バスの中ではずっとvampire survivorsやってた。26歳にもなってみんないる場所でswitchずっとやってるの、「別にいいだろ」と「恥ずかしい」がせめぎあう。

20時くらいにハルシュタットに到着する。暗くてそこまで細かい部分までは見えないが圧倒的に綺麗。澄んだ湖とでけえ山のコントラストが素晴らしく、湖畔の街の明かりがアクセントになっている。アクセントって表現なんか嫌だな。

スーツケースをガラガラ引きながらホテルに向かう。フロントの人がいないので無人チェックイン。ホテルは3万5千円する割にwifiめちゃくちゃ弱い。ただ3万5千円でも安い方ではある。レストランのほとんどが20時までに閉まってしまっていたので晩飯は食わずに寝た。

9/17

朝起きて朝食が始まるまでに一番有名な写真スポットを見にいく。ちょうど日の出らへんとかぶっていたようで人は多いがかなり良い景色を見れた。写真でも十分綺麗だが、実際目で見ると湖上の波のざわめきなどその場だからこそ見られるものが多くて良い。教会などを経由しながらホテルに戻る。

ホテルで朝食を食ってるとフロントの女性に「あなたたち3人で来たんじゃないの?」と話しかけられる。意味がわからず聞き返すと、「extra bed頼んだじゃない」と続く。そこら辺から女性の顔がだんだん険しくなってくる。雲行きがあやしい。

色々話を聞いてなんとなく状況がわかってきた。僕がホテルをbooking.comで予約したときにextra bed頼みますかみたいな欄があり、頼めるなら頼んどくかくらいの気持ちでチェック入れたんだけどそれは追加料金を払う代わりに3人泊まってもいいよと言う意味だったらしい。「ツインじゃなくてダブルにしたいならそう言ってくれないと。extra bedはお金がかかっちゃうから。勿体無いでしょ。」みたいなことをコンコンと説教された。つら。怒られないことを第一目標として人生を生きているのに。extra bedが追加で1万円くらいしたのもつらい。

久々にちゃんと怒られて部屋で30分ほど動作停止してしまったが気を取り直してハルシュタット塩鉱に向かう。ハルシュタットは山から塩がよく取れるらしく、それに使われていた塩鉱を見学できるらしい。ポスターの写真があまりにつまらなそうでツアー参加するかどうか迷ったが、暇だしとりあえず参加してみた。こういう時二人だとつまらなくてもそれはそれで盛り上がられるから良い。ただ結果としてはちゃんと楽しかった。塩鉱内に滑り台があったりトロッコがあったりとアトラクション的な要素が多く、また学習コンテンツとしても映像等が凝って作られていて楽しかった。

ホテルに戻りチェックアウトする。「次からはextra bed頼まないようにしてね」とまた言われる。わかったから!!二度と頼まないから!!!ごめんって!!!!

船に乗り高速電車用の駅に移動。そこから2-3時間ほどでウィーンに到着した。どれが地下鉄でどれがトラムか全くわからずに辟易したがなんとかホテルに到着。超オシャレ。値段の割にかなり良さげ。

お互い疲れていたのでこの日は観光せずに近くのレストランでオーストリア料理を食って寝た。この店は全部美味しかった。特にキノコのスープが今まで食ったスープの中でも上位に入るくらい美味しかった。ただウィーンは本当に物価が高い。三品と酒2,3杯で1万円くらい行った気がする。

9/18

前日早めに寝た分この日は朝7時くらいから動いた。朝食を食べにザッハトルテの発祥らしいカフェザッハーに向かう。開店前に着くと既に2,3組並んでいたが一回転目で入れた。日本人が多い。美味かったがまあこんなもんだろうなと言う気もする。

午前中はシュテファン大聖堂 -> ホーフブルグ王宮 -> オーストリア国立図書館 -> ウィーン郵便貯金局とまわる。後はまた別の図書館も行った気がするがどこかは忘れた。ウィーンの観光スポットはどこも豪華絢爛でさすがハプスブルク家のお膝元という印象。ホーフブルグ王宮の前の銅像がライオンだったのもすごかった。みなさん就活とかで自分を動物と喩えたら何かと聞かれた時にライオンって答えられますか?答えられんですよね。圧倒的な自己肯定感。凄すぎ。ウィーン郵便貯金局はちょっとしょぼかったけどそれ以外はどれも良かった。


昼食は昨日のホテルの人におすすめされたシュニッツェルの有名店に行く。本店の方は予約がないと無理らしく2号店の方に案内される。これはめっちゃ美味しかった。薄いトンカツなのでまずいわけがない。やっぱり高えけど十分それに見合う味だった。

午後はベルヴェデーレ宮殿に行った後シェーンブルン宮殿に行った。ベルヴェデーレ宮殿ではクリムトの接吻を見ていたく感銘を受けた。アンリ・マティスのダンスとかもめっちゃ好きなんだけど、抽象と具象の間で根源的な観念を表現してる系の絵がたまらない。今スマホ内の写真だけ見てもやっぱり良いなと思う。

シェーンブルン宮殿では音声ガイドとともに宮殿内を見て回った。朝から歩き回っていたのでかなり疲れていたが、音声ガイドは日本語対応かつ内容も充実していたので1時間半ほどの行程を飽きずに回ることができた。ウィーンはちゃんとしてる。その後ウィーン技術博物館に行ったが疲れていたのもありさっさと帰ってしまった。

日本食食べたいゲージがマックスになっていたのでホテル近くの日本料理屋で焼きそばとシュウマイとか食った。キリンビールうますぎ!!あと寝る前に金子がくるりの東京を鼻歌で歌っていてめちゃくちゃ日本帰りたいんかなと思った。

9/19

午前中は朝食の後に昨日行けなかった美術史美術館に行った。ボリュームがすごい。古代から近代まで幅広い展示。音声ガイド付きで回っていたらあっという間に2、3時間経っていた。序盤の古代エジプト展示が楽しくて良かった。いつかエジプト行きたい。

金子がこの日からブダペストに行くので一旦ホテルに帰る。思ったより美術史美術館に時間をかけてしまったので昼飯を食う時間もなく慌ただしい見送りとなった。夜からはオペラを見に行く予定があるのでそれまでアパートで洗濯したりして時間を潰す。

晩御飯はバーでスペアリブを食べた。これはかなり美味しかった。肉が柔らかく味も染み込んでいる。ビールとの相性もよく、二人分くらいの量だったがペロリと食べられた。

オペラを見に国立歌劇場に向かう。夜のウィーンは初めてだったが、昼とは違いストリートミュージシャンが増えていた。クラシックわからんから全然ストリートミュージシャンくらいでも僕には十分なのではないかと思う。

国立歌劇場はさすがに内装も豪華で歴史を感じる。昔の貴族もこうやって見とったんかなと思うとジーンとくるもんがある。暑かったから正装してる人もあんまおらんかと思いチェックシャツで行ってしまったが周りの人はガチガチにタキシードとか来てて若干気まずい。「あえてのチェックシャツ」みたいな顔をずっとしておいた。

座席は一階席の後ろの方。2万5千円~3万円くらい。個人的にはめっちゃ高いと思ったんだけど、人に話すと「まあやっぱりそれくらいかかるよね〜」みたいな反応されるので、一番中途半端な価格帯を選んでしまったなと悔しい。ただ席自体はすごくよく、舞台もよく見えるし音もよく聞こえる。字幕も英語だけだが前の座席に付属の機器で読めるので嬉しい。

演目は「セルビアの理髪師」。事前にwikipediaであらすじ調べていったので、なんとなく話の流れにはついていけた。正直行く前は3時間寝ないように我慢するぞくらいの気持ちだったんだけど、実際見てみるとめちゃくちゃ楽しかった。喜劇かつ表情豊かに演じてくれるので細かい部分がわからなくても面白い。特にフィガロという色男の役の人がよくて、その人が出てくるだけでみんな気持ちがパッと晴れやかになる雰囲気を持っていた。

演出も凝っていて、舞台に垂れ下がった複数のカラフルな垂れ幕が次々と移動して舞台全体の色彩を変化させていく様子が新しくて良かった。今や映画がメジャーになったとはいえ、長い間ヨーロッパの総合芸術としてトップを張っていただけのことはあるなと思う。脚本自体は200年ほど前のもののはずなのに3時間全く飽きずに見られた。

オペラを見た後はちょっとだけ周辺をうろついて帰った。昨日までは若干ウィーンの治安にビビっていたが、なんとなく大丈夫なところがわかってきた気がする。観光地が密集している、いわゆるリング通り内は夜でも明るく安全っぽい。多分だけどね。

9/20

段々やることがなくなってきた。とりあえずホテルをチェックアウトして次のホテルがあるリング内に向かう。この日のホテルはかなり中心地に位置しており徒歩1分でシュテファン大聖堂につける。今日はどうしようかと考えたがどうせ一人行動なので穴場っぽいとこでもいくかと思いいくつか検索して決める。

午前中は贋作美術館に行った。美術品の贋作に関する歴史と著名な贋作家の作品をいくつか展示している美術館。かなり小さいけれど情報量が多く楽しめた。特に記憶に残っているエピソードとして、贋作美術館が著名な贋作家の作品を展示していたら実はそれがその人の作品ではなく「贋作美術館に売りつけるために著名な贋作家の作風を模して作られた贋作」だったという話がめちゃくちゃ良かった。贋作の贋作。落語みたいな話。

昼飯はターフェルスピッツという牛肉の煮込み料理を食べた。高めのレストランに行ったので昼飯だけで1万2千円くらいして目ん玉飛び出そうになったけどそれに見合うくらい美味しかった。スープが爆裂美味しく、牛肉も柔らかくて良かった。僕一人でテーブル座っていたんだけど、ターフェルスピッツ一式運ばれてきた時に隣の席の人に「enjoy!」と言われたのが嬉しかった。海外って感じだ。

午後はナレントゥルムという博物館に行った。もともと精神病院だったものを改装して医学の博物館として色々展示しているらしい。ナレントゥルムというのも元々「白痴」みたいな意味らしい。正直展示自体は特別面白いものでもなかったが、もともと精神病院だっただけあって、建築物として面白かった。円状に配置された病棟を中央から監視する感じ。フーコーが言う監獄とかもこんな感じだった気がする。

後はウィーン国立音楽大学でも見とくかと思って行ってみた。音楽に命捧げたみたいな人たちが見られるのかもと期待して行ったんだけど、普通に私立大学みたいな感じでまあそんなもんだよなと言う感じ。建物も普通に東京医科歯科みたいな感じだった。韓国料理を食って一旦ホテルに帰る。これだけで一日終わってしまうのもなんだかなと思い夜は近くのワインバーで2杯ほど飲んで寝た。全体的に中だるみの1日だったな。写真も少ない。

9/21

朝食を食ってホテルをチェックアウトする。前日に引き続きやることがない。幸いこの日は午後からブダペストに移動するのでそれまで時間を潰せば良い。

近くの現代美術館に移動する。たまたま奈良美智の個展をやっていた。奈良美智の作品って童話的な世界観が背景にあると思っていたんだけど、ちゃんと見てみると、どちらかと言うとオルタナロック的な世界観が背景にあるんだなと気づいた。ジュブナイルと初期衝動。他にも良い展示が多くて良かった。現代美術はベタ塗り抽象画のせいでよくわからんみたいなイメージがつきまといがちだけど普通に見てて楽しいものも多くて良い。

暇だったので近くの公園に向かう。謎のでかい建築物があったので調べてみるとナチスに占領されていた時代に建てられた高射砲台らしい。のどかな公園にずしんと佇んでいるそのいざまは少し異様な雰囲気を醸し出していた。

 そんなこんなしてるうちに時間になってきたのでブダペスト行きの高速列車に乗るためにウィーン中央駅に向かう。途中でイギリス在住のインド人夫婦に道を聞かれて案内したりした。軽く駅までの道のりを案内して別れるつもりだったのだけど、あまりに夫婦が何もわかっていなかったので結局ホームまで案内することとなった。意外とこの旅で一番思い出に残っていることかもしれない。僕はこういう小さな善行を積み重ねて天国に行きたいんだよな。

ブダペスト行きの列車に乗る。列車内で充電ができたりできなかったりするので怖くて仕方がない。国内ですらスマホ中毒なのに海外でスマホが使えなくなったら一貫の終わり。

列車に乗って1時間くらいしたところで金子から連絡が来た。本来はもう日本行きの飛行機に乗っているはずなのに様子がおかしい。聞いてみると、ローマでtransitのはずがローマまでの飛行機が遅れてしまったせいでtransitできなかったらしい。流石に何かしらの補償あるんじゃないかと思ったがないらしい。可哀想すぎる。だが僕の方もスマホの充電が若干厳しい。ブダペストに着くまで待ってもらう。

ブダペストに着いてホテルに向かう。金子もその間に色々調べがついたようで、とりあえずローマから日本に帰れないと言うことはなさそう。一旦安心。何かあれば言ってくれとだけ連絡して観光に向かう。

鎖橋を歩いて渡って西に向かう。プラハとウィーンについては割と渡航前に細かく調べて行っていたがブダペストに関しては正直何も決まっていないので出たところ勝負となる。とりあえず西側に有名そうな観光スポットがあったので向かう。どうやらそこでは高台から綺麗な夜景が見られるらしく、トロッコに乗って高台に向かう。

ブダペストは夜景が綺麗と聞いていたが実際本当に綺麗。ドナウ川を鎖橋が左から右に貫き、国会議事堂の明かりがそれを華やいでいる。高台に着いたのは日の入り前だったが、1時間ほど景色の移り変わりをぼーっと眺めていた。


流石に腹が減ってきたので下に戻る。ブダペストのレストランはそこまで混んでないだろうとタカを括っていたのだが、予想に反してめちゃくちゃ混んでいるようで2,3軒回って全て断られる。疲れていたのもあってぱっと見つけたところに入ってみたが、高い割にはそこまで美味しくなかった。ブダペストは街が狭い分予約が必須なのかもしれないね。

このままでは終われないと思いホテルで休憩した後夜の街をうろうろする。ドナウ川沿いを歩き国会議事堂をみた。流石にめっちゃ綺麗。その後は事前に調べてあった廃墟バーというところにいった。



廃墟バーはユダヤ街にあるナイトスポット。もともと廃墟だった場所を改装してみんなが集まれるようなバーにしており、元々の建物の造形を活かしながら、今風のライトアップなどによって若者が多く集まるような場所に仕上げてある。よくわからんと思うから写真を見てくれ。

若い人が多く集まる施設ではあるが、観光スポットとなりつつあることもあり、全世代楽しめるような場ではあるように思う。流石に子供とかは厳しいけど。壁に謎のアニメが映されていたり、端っこのブースではDJが音楽をかけるクラブブースがあったりと、自由でありながら一定のサブカルっぽさは保たれており、日本でも良い立地さえ見つかれば爆ハネする空間なんじゃないかと思った。

結局夜の1時くらいまでいた気がする。前日訪れた金子はドラッグを勧められたらしく、僕もそれっぽい事象が起きるまでいようと眠い目をこすりながら粘ってみたが特に何も起きる気配はなくクリーンにお酒と音楽を楽しんでホテルに帰った。金子は変な人を惹きつける何かがあるんだと思う。

9/22

前日まあまあお酒を飲んだのでちょい頭が痛い。10時くらいまで部屋でゆっくりしてから観光に向かう。そうは言っても前日にブダペストの大トロである夜景を見てしまったのでそんなにみたいものもない。一応ちょこちょこ見て回ったがチェックリストを埋めているようなものでそこまで記憶に残ってはいない。まあ温泉はちょっと残ってるか。

ブダペストは誰でも入れる露天の温泉が有名とのことだったので一番有名な温泉施設に向かった。ただこれもそんなに感動的なほどではなかった。そもそも予想としては、街中に急に温泉とそこに浸かっている人たちが立ち現れる感じかなと思っていたのだけど、結果としてはひらかたパーク(もしくはとしま園)のプールの温水バージョンみたいな感じであまりにorganizeされていて正直つまらなかった。あったかい水に浸かれるという点では万国共通の嬉しさはあったがそれ以上のものはなかった。

ぶらぶらしている間に晩飯の時間になる。最終日ということで同日にブダペストにいる会社の先輩と共に飯を食った。スペイン料理を食べながら色々話した。これはちゃんと美味しかった。鴨の串焼きがめっちゃ美味かった記憶がある。ただブダペストはフォアグラが有名なのでそれを食べようと思っていたのが完全に食べ損ねてしまった。まあそんなフォアグラ好きなわけでもないし全然いいんだけども。

晩飯を食った後は二日連続で廃墟バーに行った。二日連続で行っても全然良い。昨日とは違い週末だったため人も多く、またフェス的な感じで昨日より多く音楽が鳴らされていた。昨日はクラブ系の音楽だったがこの日はバンド系の音楽が多い。ポストロック的なコアなバンドがかっこよかった。次の日が早いので深酒せずに帰った。

9/23 - 24

7時くらいに起きて9時発のバスにのり12時発くらいの飛行機でフィンランド経由で日本に帰った。ブダペストの空港で間違えてEU圏外の方に出国してしまい、フィンランドの飛行機に乗れなくなりそうになったりしたがそれ以外はつつがなく進んでいく。日本から出発した日が近くもあり遠くもある。

帰りの飛行機も基本的にずっと寝てた。やはり良い姿勢が見つからない。機内食日本食が出たが、中途半端にここで食うより日本でちゃんとしたやつ食いたいなと思い断った。なんだかんだで成田に到着。成田で何食おうかとレストランを物色したがちょうど良いものが見つからない。僕はお上品な和食が食いたいんじゃなくて、かつやとかすた丼みたいなチェーン店丸出しの出来上がった下品などんぶりを食べたいんだよ。頼むよ成田。結局家に帰って米を一合炊いてそれに鶏の照り焼きを載せて食べた。これが一番美味いんだから。

5時間寝た後この旅行でどんだけ体重増えたのかとビクビクしながら体重計に乗ったらなんと1kgほど減っていた。これは多分旅行の前半でカンピロバクターにより体重が減りに減っていたためだと思われる。みんなもダイエットしたい時はバカみたいに走ったり筋トレしたりせずまずは鳥刺し食ったほうがいいよ。寝てるだけでみるみる体重減っていくんだから。

以上。

【実録】恐怖!!カンピロバクターvsチェコ

9/7

会社の飲み会で焼き鳥屋に行く。コース料理で鳥刺しが出てきたので、遅れている人の分も含めて二つ食べる。いやしか男ばい。

そのまま調子に乗って二軒目、三軒目と飲みを重ねて午前4時くらいにタクシーに乗って帰る。しかしベロベロに酔っていたので他の人が降りたタイミングで間違えて一緒に降りてしまい雨の中を30分ほど家まで濡れながら歩いて帰る。

9/8, 9

最悪の二日酔いで目覚める。午前中どころか昼の3時くらいまで体調が悪い。ただその日の夜にチェコへの飛行機に乗るために成田に行かなくてはいけない。頭痛薬を飲んで荷物をまとめて家を出る。台風で電車が遅れていたりしたがなんとか到着。会社の先輩と合流して成田を出発する。

機内食は思ったより美味しかった。13時間のほとんど寝て過ごす。何回乗ってもエコノミーでの寝る姿勢が定まらない。うずくまって腕を枕にして寝るのが個人的には好きなのだけど、姿勢的に器官に空気が入るのかゲップが出てしまう。

乗り継ぎのためヘルシンキ空港に到着。寒い!!ここでiphone用の充電器を買った。あと日本で買った海外SIMが急に使えなくなったので先輩にNomadというアプリを教えてもらいそれを使うようにした。

朝食代わりにパンを食べて先輩と会社のことについて話したりしているうちに飛行機の出発時間になる。いつもなんとなく窓側の席を取っているがそんな景色を見ているわけではないと最近気づいた。次は通路側にしてみようかと思う。3時間ほどでプラハに到着。それぞれのホテルに向かうために先輩と分かれる。

プラハの公共交通機関の乗り方は出発前に色々調べていたのだけど実際目の前にすると自信が全くなくなってしまう。とりあえず聞いた通りに3日分のチケットを買ってvalidateしてそのままバスに乗り込む。日本のように改札通るたびにvalidateするのではなく、一回validateしたら期限切れるまで何もせずにそのままバスや電車を乗り降りしていいらしい。キセルし放題にならないように定期的にチェックされるらしいが、滞在中一回もされなかったので実際キセルし放題だと思う。

旧市街の西側のホテルに11時頃に到着する。早いかと思ったが少し待ったらチェックインできた。受付の人が愛想良くて嬉しい。部屋もおしゃれでよい。

スマホの充電を済ませて観光に向かう。プラハ城 -> ジョンレノンの壁 -> カレル橋 -> 旧市街と進んでいく。道なりに進んでいくだけで色々見れるから楽しい。ただ暑い。日本と同じくらい暑い。日陰は涼しいが直射日光の強さは日本以上な気もする。

昼飯はチェコ料理を食べる。goulashというものを頼んだ。ビーフシチューみたいな感じで美味しかったが、付け合わせで出てきた芋団子(dumpling)が本当に口に合わなくてつらかった。ビールは流石に美味しかった。

昼飯を食った後も引き続き一人で観光。体がだるい。ビールに酔ったのかと思っていたが今思えばここら辺からカンピロバクターの予兆はあった。共産主義博物館 -> フランツカフカ像 -> 聖ペテロ教会 -> ダンシングハウス -> フランツカフカ博物館と動く。プラハは観光スポットが密集しているので目的地に向かうまでに他のものに目が映り、結果元の目的地から遠ざかってしまっていることが多い。ティアキンみたいだなと思いながら歩いていた。

午後の中では共産主義博物館がかなり良かった。チェコという小国がソ連などの大国の思いつきに振り回されまくった様子がありありと映し出されていた。

フランツカフカ博物館あたりから体調が明らかに悪くなってくる。体がだるく熱っぽい。なんとかホテルまで辿り着く。腹も減ってないが一応食っとかんとさらに体調悪くなるわと思い近くのレストランでフライドチキンを食べた。ただこれもほとんど残してしまった。

ホテルに帰り寝込む。ここら辺から腹下しも始まる。この時一番恐れていたのはコロナだった。人に移す系が一番申し訳ない。

9/10

起きたがやはり体調はあまり良くない。ただ10:00までにチェックアウトしないといけないので一旦ホテルを出る。流石に次のホテルに行ってもまだ入れないだろうからもう一度チェコ城にいく。

前日は中までは入らなかったので今回はチケットを買って中にはいる。しかしながら一番有名なステンドグラスがある教会は13:00くらいまで入れないとのこと。そこまで待っていると死んでしまうので1時間くらい見て次のホテルに行く。運良くチェックインできた。

明らかに前日より体調が悪くなっている。ただ、直感としてこっからさらに悪くなっていくことが予想できたので最後になんか食っとこうということで近くの日本料理屋に行った。餃子とラーメンを食って帰った。途中で少年野球を見かけた。お前らが一番かっこいいよ。

そこから先はずっと寝て過ごす。腹下しが止まらない。会社のslackを見ると他の人も腹を下していることが判明する。ここら辺でカンピロバクターかと気がついた。体調最悪ではあるがコロナじゃなかったのは一安心。

ちなみにその飲み会の幹事は僕で、その店を最終決定したのも僕だったので申し訳なさが深い。でも別に独断で決めたわけじゃなくて投票で決まったしな〜。でも僕が最終的に決めたのも確かだしな〜。こういう状態が一番むずむずする。「こいつが悪い」って言えるほど悪いわけでもないけど、誰が悪いかを投票で選ぶとしたら焼き鳥店の次に僕が来ると思う。among usなら序盤に追放される。

9/11

体調わる〜〜〜〜〜〜。初日に買った公共交通機関3日間使い放題券がどんどん無駄になっていく。日本から常備薬を持ってきていたのでそれを飲んだが下痢止めだけない。水曜から金子と合流なので金子にお願いする。

高熱とともに一時間に一回下痢が起こり続ける状況で最悪。腹も痛けりゃ尻も痛い。詳しい症状を書くと汚いのでやめておくがカンピロバクターググると出てくる症状のほぼ全てが出ていた。

ただ幸いベッドに横たわりながらならギリ作業できる状態だったのでzoomでworkshopを聞いた。自閉症の子供のディスコース分析の話をやっていた。こういうニッチな話を聞くとアカデミアだ!!という感じがして良い。

午後からはあまり記憶がない。基本的に寝てた。起きている時はyoutubeジャルジャルのコント動画をずっと見ていた。ジャルジャルのコントは何も考えなくて観れるのでちょうど良いがずっと観ていると気が狂いそうになる。寝ている間はずっと変な夢を見ていた。カンピロバクターのせいかジャルジャルのせいかはわからない。

9/12

前日に引き続きほぼ記憶がない。回復の兆しは見えてきたが代わりに右肩がものすごく痛くなってきた。おそらく土曜に肩掛けカバンをずっと右肩にかけていたからそれで筋肉痛になったのだと思う。首を右に回すことができない。

昼飯は確かカフェでケーキを食ったと思う。夜飯は近くのイタリアンでパスタを食った。これはどっちも美味かった。

9/13

朝になってようやく症状が治ってきた。体は相変わらずだるいし首も曲がらんがホテル内なら出歩くことはできる。国際会議が泊まっているホテル内なの本当に助かる。全部それにしてくれ。午前中のoral sessionを少し聞いた。昼飯はホテル内で食べる。

午後3時に金子が来たのでホテルで落ち合った。金子は年々僕と格好が被ってきている。金子は僕に被ってますねと言うが僕は金子側が寄せてきているのではと睨んでいる。

後は次の日の準備を軽くしながらポスターを見て回っていた。僕は日本型英語教育の象徴なのでリスニングとリーディングは得意だが話すことがてんでだめ。興味があることを質問しても多分言ってることの80%も伝わっていなかったと思う。でも楽しかった。

夜になって金子が旧市街から帰ってきた。首以外は元気になっていたので飯を食いに行った。先輩に教えてもらった近くのチェコ料理レストランに行く。ビールうま!!!飯もうまくて良かった。シュニッツェルと言う東欧版トンカツが美味かった。これ以降シュニッツェルに頼ることになる。軽く周辺を歩いてホテルに帰った。

9/14

この日は自分たちの発表があった。英語はパッション。でも日本語ならもっとできるのに!!と心は泣いている。

兎にも角にも1時間半ほどでポスターセッションは終了し、後は他の人の話を聞くだけ。最高の開放感。

ふわふわと浮き立ちながら懇親会の会場に向かう。昨日と同じレストランだったがそれも気にならない。他の日本人たちと同じテーブルを囲み喋る。ビールが飲み放題なのが嬉しい。そろそろ次のビール飲みに行こうかとグラスを取ろうとしたら嫌な感触が手に走る。次の瞬間目の前には倒れたグラスとテーブル一面にこぼれたビール。

最悪!!!!!!!!!!!!!

そんな酔ってないのに!!周り偉い人ばっかりなのに!!

酒を飲んでのミスが多すぎる。振り返ってみればカンピロバクターにかかったのも調子に乗って二次会、三次会に行って雨に打たれて免疫が下がっていたからに違いない。いい加減酒との付き合い方を覚えなくてはいけない。sober curiousに生きる。

本当に最悪だった。恥ずかしい。申し訳ない。居た堪れない。逃げ出すように別のテーブルに移ってしまった。これを後5年は思い返すだろうと考えると今から気が重い。

9/15

昨日のミスをまだ引きずっているが首の痛みがなくなった。プラマイゼロ。oral sessionをいくつか聞いて会議終了。観光に向かう。9月も中旬に差し掛かり、少し涼しくなりつつある。

昼飯は日本料理屋でトンカツを食った。日本食ばっか食ってる。ユダヤ街のシナゴーグをいくつか見て回る。あるシナゴーグの壁一面に書かれたホロコーストの犠牲者の名前が印象的だった。途中でシナモンコーンの上にアイスを載っけたやつを食った。これは良かった。

その後は国立博物館に向かう。レビューが微妙だったのであまり期待していなかったのだが、意外と良かった。マンモスとか恐竜の再現像はいつ見てもテンションが上がる。

博物館終わりで17時くらい。ちょっと早いがかなり疲れが溜まっていたので近くのチェコ料理屋で飯を食って帰った。これで学会期間は終了なので明日からは一週間の追加の観光が始まる。カンピロバクターが一旦落ち着いて本当に良かったね。

 

残りの1週間はまた書く。今回の教訓は以下の3点。

  • 鳥刺しを食べるのはやめよう
  • 海外には持てるだけの常備薬は全て持っていこう
  • 調子に乗って飲むのはやめよう

メキシコ(2/18~2/27)

準備

  • 11月くらいに海外旅行に行こうと思い立ち、当初はブラジルのリオのカーニバルに行こうとしていたが治安が悪いのに怖気付いて南米では比較的治安の良いメキシコに変える
  • 旅行サイトを読み込んで行程を決める
  • Duolingoでスペイン語の勉強
  • メキシコの治安を心配する親と喧嘩する

2/18

18:00発頃成田発の便だったので12:00頃家を出る。昼飯に新宿でゴールドラッシュのハンバーグを食って行こうとしたらいつもの土曜過ぎてそのまま中央線に乗って帰りそうになってウケた。

行きの電車の中で暇だから飛行機のチェックインでもしておこうと思いスマホ操作するがどうもできない。調べてみると、今回はアメリカ乗り継ぎだったのでESTAの申請が必要だったらしくこのままだと飛行機に乗れないらしい。この時点で15:00。すぐさま申請する。一回間違ってフェイクのサイト上で申請をしてしまって8000円ほど無駄にする。1時間で申請通るパターンがほとんどらしいが場合によっては1日かかるらしい。意味不明なことを言って申し訳ないがこんなことで2,3ヶ月かけて建てた計画が全部台無しになるかと思うとゾクゾクとワクワクが止まらなかった。僕には気色の悪い破滅願望がある。

結局1時間ほどで申請が通り無事飛行機に乗り込む。隣の席が空いているため快適な旅。ずっと寝ていた。ロサンゼルス空港で乗り継ぎ。メキシコシティには現地時刻19:30頃に着いた。メキシコシティは標高1400mほどのところにあるため空気が薄くあくびが止まらない。空港からタクシーを使ってホテルまで移動。タクシーの予約は空港に備え付けの予約スペースを使ったのだけれど全く英語が通じず、日本以上にメキシコは英語ダメな国なのだと実感する。

ホテルに到着。フロントは流石に英語通じた。備え付けのレストランでステーキ食って寝る。テキーラを頼んだが普通に不味かったので今後一週間はテキーラ飲まないでおこうと思った。ショットで飲むくらいがちょうどいい。

  

  

 

2/19

全然寝れなかったが9:00頃までベッドに横たわってはいた。その時は時差ぼけかと思ったが一週間ずっと続いたので空気の薄さの関係かもしれない。

午前はコヨアカン地区に行く。メキシコシティの中でもかなり治安がいいらしく普通にみんなランニングとかしてた。Moheliというレストランで朝食を取ろうと思ったがまだ開店してないのと店員のスペイン語がまるでわからんので諦めて別のカフェでMolletesを食った。めっちゃ美味かった。パンに馬鹿みたいにチーズを乗せて焼き、それにサルサをかけて食うだけなのけれど超おいしい。サルサは日本でももう少し浸透してもいいと思う。有名な画家フリーダカーロの美術館に行こうと思ったのだけれど開館前から死ぬほど混んでいたので諦めてメキシコ国立自治大学に移動。

メキシコ国立自治大学は壁画が有名。メキシコはその歴史上、社会的なムーブメントと壁画が密接に結びついていて、マンションなどにも普通に壁画が描かれていたりする。その中で特に有名なのがこのメキシコ国立自治大学。Uberの行き先指定を間違えて1時間ほど無駄に歩いたりしたがなんとかたどり着く。4,5階建ての図書館の壁一面に壁画が隙間なく描かれてあって壮観だった。うろちょろ見て回ろうとするが高山病と時差ボケの影響で死ぬほど眠くなったので一旦ホテルにタクシーで戻って仮眠をとった。タクシーを待っている間、メキシコ人二人組に"chino!"と呼びかけられる。これこれ〜。

午後は自治大学に併設されている現代美術館にいった。一般的に現代美術館は訳のわからんとっつきにくい展示が多いが、ここはポップな展示が多くて助かった。東京だと森美術館みたいなイメージ。見終わった後は併設のレストランで昼飯を食ってソチミルコに移動。ソチミルコは屋形船みたいなのに乗って遊覧を楽しめるスポット。ただ着いてみると地元の人でいっぱいで観光客が一人でヘラヘラと入っていける雰囲気ではなかったのでふらっと見て回ってすぐに退散した。

 

 

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2/20

テオティワカン遺跡に行くためにホテルをチェックアウトして北バスターミナルへ。スーツケースを持ち歩くのも面倒なので近くにあったスーツケース置き場に置いて鍵を閉める。しばらくして何か様子がおかしいことに気づく。どうやらスーツケース置き場ではなく自動スーツケース売り場だったらしく、自分のスーツケースが取り出せなくなってしまった。自動スーツケース売り場ってなんだよ。近くの人に自動翻訳を使いながら助けを求めるがどうにもならん。諦めて新しいスーツケースをその売り場で買って元のスーツケースから中身を移し替えた。

余計な時間を食ったが早めにバスターミナルに着いていたので行程通りテオティワカン遺跡に出発。この遺跡はテオティワカン文明という古代アメリカ文明のピラミッドが残る遺跡であり、ジョジョ2部のモデルの一つにもなっている。暇だったので行きのバスでジョジョとワムウの戦いを見返した。おもろ。

ピラミッドというものをみるのは初めてだったけど予想以上に存在感があり満足度は高かった。他のツアーのガイドを流し聞きしながら進む。気温は20度を超え、また太陽光線が容赦なく照り付ける中を何の防御もなく歩き回ったので疲労はかなり溜まったが、古代文明の当時の雰囲気の一端を感じられて面白かった。残念ながらピラミッドに登るのは現在禁止されているようだったがその分観光客がいないピラミッドの素の姿を見れたのはよかったと思う。

メキシコシティの中心地に戻りホテルにチェックインする。疲労がかなり溜まっていたが飯を食うついでにソカロ周辺を見て回る。有名な中央広場自体はそこまでだったが近くにあったメトロポリタン大聖堂の祭壇が豪華絢爛でよかった。スペインに統治されていた頃に建てられたものらしく、スペインから解放され長いことたつ今でもその教会の中だけ当時のヨーロッパのカトリック文化が生き残り続けている。クーラーが効いて涼しいのもありそこだけ異空間であるかのように感じた。

晩飯兼昼飯をEl cardenalというレストランで食べた。キノコが入ったコーンスープが美味かった。チキンをオアハカ風に味付けしたものも食べたがこれはあまり口に合わなかった。というかここら辺でメキシコ料理にだいぶ飽きてきた。うまいはうまいんだけどたまにでいいかなと思う。

ホテルに帰り早めに寝る。ここ何日かの感覚としてメキシコシティは思ったより治安いい気がする。感覚的にはローマに近い。観光する分には気をつけるべきことだけ気をつけていればそれ以上の危険はなさそう。もちろん自分が徹底して危ないところを避けているのもあるが。

 

 

 

2/21

午前は国立人類学博物館に行く。古代メソ文明の資料や文化遺産が集められた博物館でメキシコシティの観光地では一番人気。ここはめっちゃ面白かった。僕は"太陽信仰"とか"生贄"とかオカルトチックなものにワクワクするタイプなのでツボにどハマり。土器などのデザインがエキゾチックでかっこいい。オルメカ文化の巨石人頭像なんかもユーモラスでありながら不気味ですごく好き。写真は撮り忘れたが、古くに行われていた球技に関する展示が印象に残っている。神に捧げる儀式として行われている競技なんだけど、勝った方は神に捧げる生贄として殺され、負けた方は普通に殺されるらしい。普通に殺されるんかい。展示の説明文はほとんどスペイン語なのでアプリで翻訳しながらゆっくりと進んでいたが後半は疲れたのでガンガン飛ばしていった。

昼ごはんはSAKS polancoというメキシコの中では比較的高級なレストランで食った。サラダが美味かった。あとカクテルを頼んだらわざわざテーブルまで来て作ってくれた。ガッツリ飲み食いしたので6000円くらいいってしまった。円安前は5000円くらいに収まっていたと思うと早く元に戻ってくれという気持ちになる。

タクシーに乗ってヴァスコンセロス図書館に移動。空中に書架が浮いているような不思議なデザイン。歩いて回るだけで楽しい。メキシコの図書館ということでドラッグに関する本がまとめられたスペースがあったのが印象的だった。あと最上階の片隅に普通にR-18の本が置いてあって大らかな国だなと感じた。日本の本は基本的には漫画がほとんどだったが三島由紀夫の本も人気だった。中央郵便局の建築も有名とのことで向かったがこれはそんなだった。ホテルに戻り少し休む。

夜はアレナメヒコに向かいルチャリブレをみる。日本のプロレスとそこまで大きくは変わらないが若干エンタメ寄りかなと思う。でけえおじいちゃん同士が試合を始めて何かと思っていたら、隣のお兄ちゃんに「あれは地元の学校の先生でその生徒たちが応援しに来てるんだよ」と教えてもらった。確かにすげえ盛り上がっている。「Thank you, they have much muscles!」と返事した。英語雑魚すぎ。

 

 

2/22

午前はシウダデラ市場に向かいお土産を買った。本来はルイスバラガン邸を見に行きたかったが凄まじい人気で予約が全く取れなかったのでまたの機会に。ビーズで装飾されたドクロの置物を買った。ウェストランドのブチラジに置いてあるみたいなやつ。1万円くらいの値段を提示され、多分ぼられているんだろうが交渉するのも面倒かったので言い値で払った。後Tシャツとコップをいくつか買った。

午後は再び北ターミナルに移動してそこから高速バスでサンミゲルデアジェンデに移動した。二日前に取り出せなくなったトランクがどうなってるのかと思い見にいってみたところ、普通に売り物扱いで値段つけられてた。どういうこと?「1429ペソです」じゃないんだよ。成田空港からの荷物札貼られてるだろ。敵に捕まった仲間が洗脳されてこちらに刃を向けてきたような感覚。

サンミゲルデアジェンデまでは4時間ほどあったので特に理由はないがディズニープラスでダウンロードしておいたザグレイテストショーマンを見た。やっぱめちゃくちゃいいな。でも最後のシーンで奥さんと娘迎えに象乗ってくるのおかしいよな。めっちゃ調子乗ってるじゃん。絶対また同じ失敗繰り返すって。奥さんもなんで喜んでんだよ。公衆の面前だぞ。恥ずかしがれよ。

サンミゲルデアジェンデに到着。タクシーでホテルまで移動。坂が多くまた道が狭いので時間がかかる。ホテルで一休みした後街を歩いて回る。サンミゲルデアジェンデはグアナファトと同様、コロニアル都市といってスペインの植民地時代の名残が残る、カラフルな街並みが特徴的な都市。フォトジェニックすぎてずっと写真を撮っていた。あとサンミゲルデアジェンデの特徴としてものすごく治安が良い。ほぼ観光客しかいないんじゃないか。ひったくりの心配などが全くないし細い路地に入っても安心に行動できる。アメリカの旅行雑誌で何年か前に行くべき都市ランキング一位に輝いただけのことはあり、街全体がおとぎ話に出てくるような雰囲気を纏っていた。晩飯はホテル近くの店でハンバーガーを食べた。メキシコには珍しく英語がしっかり通じた。

 

 

 

 

2/23

サンミゲルデアジェンデの居心地が良すぎる。散歩して朝食を食った後近くにある美術館兼画廊に行くがそこまでの道のりも含めてずっとおしゃれ。図書館に行ってベンチに座っていると近くの男性に「チェスをしないか」と話しかけられる(残念ながらルールを知らないので断ったが)。なんだこの街は。スローライフの完成形みたい。あまりに良すぎて何か裏があるのではと勘繰ってしまう。観光地として人気もあるので怪しげな人たちが寄ってきても良さそうなものだがそんな様子も全くない。なんでだろう。聞くところによるとアメリカやメキシコの金持ちがリタイアした後ここに移り住むことがよくあるらしく、そういう人たちが自分達の生活を守るために金をかけているのかもしれない。もしくはただの時間の問題でこれから治安が悪くなっていくのか。いずれにせよ現時点ではかなりおすすめ。お土産市場で民芸品を追加でいくつか買った。

午後はまた長距離バスに乗りリメンバー・ミーの死の国のモデルになったグアナファトに移動。大体一時間半ほど。バスターミナルからホテルまではタクシーで移動。ホテルはメキシコ観光について詳しく書かれていたサイトでおすすめされていたところをとったのだが、チェックイン時にもう一人日本人がいて「この人も同じサイト見てたんだろうな」とちょっと気恥ずかしくなった。サイトで書かれていた通りバルコニーからの景色は最高。トイレは臭えが高い金を払う価値あり。ゴンドラに乗って市街地に降りる。

午前中までに比べてグアナファトは非常にうるさくて人も多い。実際そこまで治安は悪くないらしいが気を引き締めておくに越したことはない。写真を撮りながらミイラ博物館に移動した。

ミイラ博物館は、いわゆる無縁仏のような身寄りのない人たちが土葬された挙句グアナファトの乾燥した気候で自然とミイラになっていったのを展示している博物館。人権とかないんかと思ったが無縁仏だし死んでるしでまあないんだろう。基本的には「はえ〜」くらいの気持ちで見て回ったが子供のミイラが母親が遺体を抱いている写真と共に展示されていたのは流石に心の中になんとも言えない感情が巻き起こった。ミイラというグロテスクな状態になっても赤ちゃんというのは可愛く、そのミスマッチさが非常に気まずかった。気まずいというのが適切な表現かはわからない。ニュアンス的にはawkwardな感じ。グロいので写真は載せないでおく。

市場を覗きながら中心地に戻る。晩飯はenchiladas de lupeという食堂にいく。場所が分からなかったので近くの商店に聞くとそこの子供に案内してもらった。死ぬほど可愛かった。どこから来たのかと聞かれたのでJapon(ハポン)と答えたが何もわかっていなさそうだった。カメハメ波くらいやってあげれば良かったな。飯は素朴な感じでうまかった。

段々夜も暮れてきたのでホテルに戻る。近くの店で酒を買って部屋で飲みながら夜景を見る。市街地の家々や街灯から来る光が一面に広がりめちゃくちゃ綺麗。写真を何枚もとったがどうも伝わり切らん。夜景や星空は自分の焦点以外からも綺麗な景色が目に飛び込んでくるのがいい。情報のオーバーフロー。市街地からは音楽隊の演奏と盛り上がる人々の声が夜通し延々と聞こえてくる。この熱気がグアナファトの良さの一つなんだろうな。

 

 

2/24

やることがない。夜の17時くらいにグアナファトの空港にいる必要があるがそれまでの予定が何もない。とりあえず調べたらドンキホーテ美術館なるものがあったので行ってみた。これは普通に面白かった。ドンキホーテ自体にはあまり馴染みはないが「気が狂って自分を騎士だと思い込んでいるおっさん」というのは絵画としても見る側としてもキャッチーな題材だなと思った。さらに暇なので近くの銀山跡に行く。ガイドがスペイン語で何も分からんが周りが笑ったのに合わせてヘラヘラと笑っておいた。

昼飯は市街地に戻り高めのレストランでエビのトマトクリームパスタを食った。日本で五右衛門パスタ行けよ。正直パスタ自体はそんなだったけど途中で頼んだマルガリータが美味しかった。ここから後三時間くらい潰すのかと辟易したが酒がちょっと回ってきたおかげでうろうろしているだけでいい具合に時間が進む。

ついでに近くのスーパーでお菓子でもお土産に買うかと物色していると日本好きだというメキシコ女性に話しかけられる。鬼滅の刃のファンアートみたいなのを描いたメモ帳を見せられ電話番号を教えてくれと頼まれる。これは99.9%詐欺で、電話番号を教えたらしばらくメッセージのやり取りを続けた後に留学するための費用を貸してくれと頼まれるんだろうなと思ったが、まあ電話番号くらい今どきいくらでも流出しているし別にいいかと思って教えた。しばらく後に定型文丸出しのメッセージがきたので一瞬ウケてその後ガン無視したがよくよく考えると電話番号であっても教えないほうがいいに決まってる。

いい時間になったので空港に向かう。若干飛行機が遅れているらしいが最悪明日の4:00くらいまでにメキシコシティ着ければいいので悠々と待っていたがどうも様子がおかしい。飛行機のゲート入り口に続々と人が集まっていく。不穏な空気。どうやらストライキの影響で飛行機が飛ばなくなったらしい。まじか。こういう非常事態において自分が全く理解できない言語が飛び交い続けているというのは精神衛生上よくない。夜の12時ほどまで待ってやっと職員の人と話をする。疲れ切っていたはずだがここまで追い込まれるとアドレナリンドバドバで逆に元気が出てくる。元々予定していたメキシコシティ経由で日本まで帰るプランはもう不可能らしいが、モンテレイ経由ならギリ日曜中に帰れるらしい。セーフ。代わりのホテルを取ってもらってそこで宿泊した。空港からホテルに行くまでのシャトルバスと間違えて別のバスに乗りこもうとしたりした。危なすぎ。

 

 

 

2/25

朝四時に起きて空港に向かう。心配していたがモンテレイ行きの飛行機は無事に飛び、10時頃に到着。そこからロサンゼルス行きのゲートに向かうがまたしても様子がおかしい。他の乗客に聞くとロサンゼルスが大雨のせいで飛行機が欠航したらしい。気づいたら「Oh my God」と言っていた。再びアドレナリンドバドバの状態で職員の人と話をする。日曜中に東京帰るのは不可能とのことなので腹を括って月曜の有給追加取得の申請をする。代替便はメキシコシティ発とのことなのでメキシコシティに戻る。

どうせなので行きそびれた場所に行こうと思い、記憶と寛容の博物館に向かう。ホロコーストポルポトのクメールルージュなど、近代、現代の虐殺について詳しく資料がまとめられておりかなり興味深かった。別の展示でSDGsに関するものがあり、そこもどうですかの係の人に勧められたのでみてみたが、そこまで目新しいものもなく、また別に行きたいところもあったので足早に駆け抜けたら出口のところにその係の人がいて「これだからアジア人は」みたいな目で見られた。

記憶と寛容の博物館を出てソウマヤ美術館に向かう。南米1(一時期は世界一)の資産家が建てた美術館らしく、奇抜なデザインが特徴的。ジャンルから年代まで幅広く置かれてあって普通に良かった。地獄の門ってマジでどこにでもあるよな。

晩飯は流石に米が食いたくなったので韓国料理屋。あんまだった。次の日こそ飛行機が飛ぶように祈りながら寝る。

2/26, 27

7時起床。空港に向かう。サンフランシスコまでは飛ぶようで一安心。最後なのでタコスを食べる。めっちゃ美味かったがいくつも食うと飽きてくる。飛行機に乗り込み出発。メキシコのNetflixジブリを見られるので耳をすませてを見た。いい映画。サンフランシスコに到着。昼飯でも食うかとレストラン見てみたが酒一杯頼むだけで1500円くらいするので流石にやめた。アメリカの物価高頭おかしい。羽田に向け出発。トップガンマーヴェリックを見た。これは飛行機に備え付けの機器を使ってみたがなんかあんまだった。飛行機の映像機器使って映画見るとどれも色褪せて見える。12時間ほど?乗って羽田空港に到着。焼肉チャンピオンで焼肉食った。この一週間食った何よりも美味かった。

 

 

結論

  • 気をつけていればそこまで治安は悪くない
  • 飛行機の予約はツアー会社とかに任せた方がいい
  • Duolingo程度ではまるで太刀打ちできないがやらないよりはやっといた方が100倍いい
  • 親とは喧嘩しない方がい

コンテンツ/2022

ペルソナ5

春休み中ずっとやっていた。死ぬほど面白い。ナナぺの記事でも書いた。武見妙がすごい好きだったのに告白の時の選択肢間違えて本当に泣きそうになった。ペルソナ5スクランブルも楽しかったが武見妙が出てこないのでペルソナ5の方が好き。

ショートショートショートさん

twitterで見かけた読み切り的なのがよかったので買った。主人公のショートさん(画像左)が好き。見た目ほぼ武見妙だな。それ以外もショートさんの「真剣に叶えるつもりはないけど未練はある夢を持ち続けながらなんとなく日々をやり過ごしている」雰囲気が自分自身にグサグサ刺さり、わかるわかると読み進めていたのだが3巻になって急にショートさんが夢に向かって猛然とダッシュし始めて置いて行かれた気分になった。物語を進めないでくれ。まあでも3巻が評価高いしそれが正しいんだろうな。

littlegirlhiace/hellsee girl/バイク

今年一番聞いたらしい。50回くらい聞いてた。とにかくメロディーがいい。ラストのサビの後のリフがもう一回入ってくるところの開放感も気持ちいい。バンド名は最悪だけど。でもそういうネットの文化と不可分なところから創作をおこなっているのかなという気もする。ジャケットが夢見りあむなのもそれっぽい。

kurayamisaka/kimo wo omotte iru

サークルの後輩経由で知った。曲がかっこいい。シューゲイザー+インディーポップ?

詳しく調べてみたらこのアルバムってコンセプトアルバムで、右の子が左の子に旅立つ前に伝えきれなかった思いを伝えようとしているらしい。それを知ってこのアルバムが爆裂好きになった。あんま百合的なことはわからないんだけどこのアルバムにはそのコンセプトがすごいあってると思う。でも個人的には左の子が右の子に伝えようとしている方がエモいのでそっちに頭の中で変換して聞いている。

破壊ありがとうのコント

サークルの先輩の主催ライブで見た。ネタバレになると悪いので詳しくは書かんが中学の時の知り合いとの再会みたいなネタ。フリが長すぎるくらい長かったがそれを一気に越してくるくらいバラシがよかった。あまりに良すぎると「面白い」より「嬉しい」が勝つ。こんなことを言ってもしゃあないが僕もああいうことをしたかったなと思った。後半の展開もよかった。構成とか考えながらちゃんと台本作っている感じ。偉そうで申し訳ないが。

ダウ90000/ピーク

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死ぬほど売れたでお馴染みダウ90000。今はチケット即完になったが春くらいはまだマシだったので渋谷でやっていたコントだけの公演を見に行った。このネタが一番よかった。今でもまだその時の感情を覚えている。飲み会の後知らない可愛い子と駅のベンチで話すっていう状況がお笑いとか関係なく良すぎる。そこで男側にめちゃくちゃ感情移入してたところを一言で言語化してくれたところが非常に気持ちよかった。また公演など見に行きたいがお笑いを見に行くのに2,3ヶ月前から予約するというのがあまり性に合わないのでできていない。

M1/準々決勝/ひつじねいり

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準々で見た中で一番よかった。多分五分の一も見れてないが。

テレビ千鳥の大吾の誕生日会

確か深夜枠の最後の回だったと思う。すごいよかったのに間違えて録画を消してしまった。"大吾水"とか怪しいムキムキ黒男がいたと思う。気づけばずっと千鳥の番組を見ている。

ガキ使の演技下手王の東野の回

貞子が出てくる時に東野がカメラ目線になってたとこ。これはまだ録画が残っている。

彼女の権利、彼らの決断

アメリカでの中絶関連の法案が話題になっていたので一回頭を整理したいと思って見た。いいドキュメンタリー。netflixはこういう時徹底してリベラルなのでみやすい。僕はネットにどっぷり浸かって育ったので間違いなくネトウヨ, インセル的な側面を持ち合わせているんだけどそれを否定するというよりかはうまいこと相対化しながら付き合っていきたいと思っている。

うわさのベーコン

奇書として有名とyoutubeで見たのでわざわざ中野の図書館まで行って借りてきた。確かに非文であったりとか文脈の分断とか興味深い部分はあったが「世紀の奇書」ってほどではなかった。特に現代においては誰でもネットを扱えるようになってちゃんとした文章を書けない人が氾濫しているわけで、そうなるとこれくらいの異常さだと埋もれてしまうのかも。タスマニアたけしとかの方が面白さは強い気がする。これが出版されてもてはやされたという時代背景も含めて読んだ方がいいのかもね。

ストーリーが世界を滅ぼす

これは普通にいい本。人間が論理的な妥当性よりもストーリーとしてのエンタメ性や気持ちよさに心を傾けてしまうということを例を挙げながら説明している。本読まんでも自明ではあるけど誰かが言葉にしてくれると嬉しい。

蒼穹の昴

6月くらいに合コンがあり、そこで会った女の子を一瞬で好きになったんだけどその子が好きな本だと言っていたので読んだ。こういう類の経緯で読むことになった本の中で飛び抜けて面白かった。最終巻くらいまで読み進めたんだけど時を同じくしてその子からまるで返信が返ってこなくなり、本の方も読むのをやめてしまった。しおりはずっと挟まったまま。

ボードゲーム

今年はなぜかボードゲームカフェに行く機会が多かった。行くたびに記憶がリセットされているので毎回新鮮に楽しめる。これくらいの距離感が一番いい気がする。名前忘れたが宇宙空間が舞台のカードゲームで数字ごとに効果があるのを出しあうやつがテンポ良くて楽しかった。

ナイトインザウッズ

switchでやった。ほぼほぼノベルゲー。基本何も起きんのでそこまで楽しくなかったが最後一時間の会話が全部刺さった記憶がある。内容は一つも覚えてないがよかった。

陰謀論のオシゴト

netflixで見た。陰謀論は全部本当で、とある企業によって実現、保持されているという設定のコメディーアニメ。OPがすごくかっこいい。あと一話一話のまとまりがいいので見やすい。僕はアメリカが好きなのでアメリカ人じゃないのにアメリカの風刺ネタで笑う。ただ見るなら吹き替えが圧倒的におすすめ。

アニメーション映画「音楽」

これはすごいよかった。ロックの初期衝動。最初のあわせのシーンと最後のシャウトのシーン。原作漫画の作者の別作品「ゾッキ」もよかった。ただ「音楽」の原作は買えていない。僕の中でこの映画の方が正解すぎて漫画の方を買うことに躊躇いがある。

THE BOYS シーズン3

シーズン3になって持ち直したと思う。アクションが増えたのとやっとホームランダーとしっかり戦うシーンが増えた。まあ冷静に考えると薬使ってヒーローと同等の力を得るっていう展開は寿命縮めるという弱点考慮しても微妙だと思うが。ワンピースの覇気と同様でちゃぶ台返し感がある。でも見てる時は特に違和感なかったのでいいや。

KOK 呂布✖️FORK

僕は25歳にもなってまだラップバトルを見ているのですが、今年のKOKの呂布とFORKの決勝はめちゃくちゃよかった。スタイルウォーズの極地。呂布カルマは憎たらしいくらい強いので負けるとやっぱ嬉しい。でも負け続けているとそれはそれでなんか寂しいのでこれからも頑張ってほしい。でも自分の中でラップバトルの熱も冷めてきた気がする。

Gold Panda/Good Luck and Do Your Best

エレクトロニカを聞こうと思い立って下半期は下のサイトで紹介されていたアルバムを聴きあさっていた https://trees-sakebu.net/electronica-history/ (残念ながらサイトにアクセスできなくなってしまっている!)

中でもこのアルバムは結構好きだった。エレクトロニカアンビエント系よりのものもあるが僕はこれくらいリズムがしっかりある方がのりやすくていい。In My Carは最初は途中からの展開いらんなと思ったけど何回も聞くうちにやっぱあった方がいいなと考え直した。

The Books/Thought for Food

これもエレクトロニカ周り。フォークと混ざったような作風。めちゃくちゃかっこいい。僕はコラージュ的なサンプリングがすごく好きなので一時期めちゃくちゃきいた。gastel del sol とかもちょこちょこ聞いたのだけど、フォークというジャンルに抱いていた古臭いイメージが覆されつつある。演奏技術とかもかなり高いしむしろプログレッシブであったり、ポストなものとの相性がいい音楽だったのかもしれない。

i am robot and proud/the electricity in your house wants to sing

音がキラキラしててかわいい。日本人に人気そうだなと思ったら人気らしい。The scholars and the TravellersとCenter Citiesが特に好きだった。この系統だとDE DE MOUSEのtide of starsもよく聞いた。僕はどこかセンチメンタルでノスタルジックなものが好きなんだと思う。あてのない郷愁。

Dirty Three

今年通してずっと聞いていた。オーストラリアのインストバンド。バイオリン+ギター+ドラムという珍しい編成だけど曲聞くとこれが3ピースインストバンドの正解のように思えてくる。確か最初はyoutubeでocean songsのdistant shoreかlast horse on the sandを聞いたんだけど一回目聞いた時から「これはなんかすごいぞ」という感覚があった。アルバム通してだとocean songsが好きなんだけど曲単体だとI offered it up to the stars and the night skyが一番好き。これはマジで週一で聞いているような気がする。youtubeに上がっている"Sea Above, Sky Below"のライブ映像も激し目でかっこよかった。

Oasis/Be Here Now/It's getting better(man)

何がそんな気に入ったんか自分でも知らんがこの曲のAメロが好きすぎてずっと聞いていた。これも50回くらい聞いた。ネット上の意見見るとbe here nowは駄作と言われているが、一曲一曲がバカみたいに長い以外はそんなに悪くないと思う。まあ1st, 2ndと比べるとしゃあないか。

忠犬立ハチ高の銅像

サークルの同期が芸人になってstand.fmでラジオを始めたので聞いている。ずっと楽しそう。僕はくりぃむしちゅーとかダイアンとかの幼馴染がやっているラジオが好きなのでずっと聞いていられる。ディズニーの話とかになるとまるでわからんがそういうことは気にせず好きにやり続けてほしい。

ダイアンのよなよな/津田が京都で着物着ている男の悪口を言っていた回

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ダイアンのラジオは今までと変わらずずっと聞いてるんだけどこの動画の最後らへんで津田が突然京都で大正風の着物を着る男の悪口言い出したとこなんかめちゃくちゃ笑っちゃった。絶対そんないう必要ないのに。マジで嫌いじゃん。

周央サンゴの3D

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周央サンゴ自体を特別ちゃんと推しているわけではないんだけどこの3Dはすごくよかった。今までやってきたことを僕みたいな切り抜きで見る程度のにわかにもわかりやすく詰め込んで、しかも"ミュージカル"という縦軸でまとめることで見やすく提示しているのは凄まじい構成力だなと思う。作品として完成されている。今でもたまに見る。今年のそれでないが夜見れながにじレジ株でaikoのキラキラをやったのもめちゃくちゃよかった。日常アニメの感動回。

高野交差点

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下北でやってた短編アニメ上映会でみた。玉川真吾のpupariaがスクリーンで上映されるということでたまたま見に行っただけだったのだけけれどこれを見れて儲け物だなと思った。表現や題材の繊細さは小説的ではあるけどやはりこれは文字だけでは伝わらない、「アニメ」だからこそのものだと思う。最後の音楽が入るところも最高。ギターもいいんだけどドラムが入ってくるタイミングが完璧だと思う。こういうものが世の中に溢れればいいのにと思うんだけど溢れてたら逆に見ない気もする。

ガッツ100%テレビ

僕の今年下半期を乗り越えさせてくれたでおなじみガッツ100%テレビ。見たことない人は見た方がいい。結果的に好きでも嫌いでもとにかく一度触れておいた方がいい。水曜日のダウンタウンでドッキリの時に使われる偽番組を本当にずっとやってるみたいな感覚。めちゃくちゃ面白い。そもそも僕はナダルが好きでコロチキのyoutubeも結構見てるんだけどそういうのを通り越してこの番組は本当に面白い。人を救っている。ありがとな。自分だけが好きでいたい気持ちもあるけどもっとバズってほしいな。

ぽこぴーのチェキ会

vtuber黎明期からずっと好きなぽこぴーのチェキ会に行ってきた。そもそも僕は推しに認知されたいわけではない派なんだけどたまたま応募したら当たってしまったので行ってきた。マジでここ最近で一番緊張したが結果的には行ってよかったと思う。ぽこぴーはファンの需要を理解する能力が凄まじく高いのでこちらの期待を裏切ることがほぼないのだけれど、もしそうなったとしても最後まで見届けたいと思っている。

フジロックcornelius

確か復帰一発目の舞台だったように思う。徹頭徹尾よかった。"音"へのこだわり。演奏のクオリティはもちろん映像とのシンクロ具合も凄まじかった。不祥事のことが頭にちらついていたのも確かで手放しで激賞するのも気がひけるんだけど少なくともあの場所にいれてよかったなとは思う。surfing mind waveとanother view pointが特によかった。今年のフジロックではオレンジレンジ, dinosaur jrも記憶に残っている。特にオレンジレンジは本人、観客の両方が共に喜びを分かち合っている感じがした。結局J-popが好き。

ミロ展

今年は美術館によく行った。最初らへんに行ったのがこのミロ展だった。ただ、今年で確か15個ほどの美術展に行ったにもかかわらずここ以外の何も覚えていない。ただ"美術館に行きたい"というだけだったのかもと思い始めている。一応行くたびに絵を見ながらそれなりに頭を働かせているつもりなのに。まあ人間向き不向きはある。暇つぶしくらいに捉えておけばいい。

アップロード ~デジタルなあの世へようこそ

amazon primeのめちゃおもろドラマ。死んだ後も電脳世界で生き続けられる世界でのSFドラマ。設定を活かしたデジタルな展開も目を見張るが、普通にサスペンス、恋愛ドラマとして面白い。ただシーズン2で既にだれている。シーズン3くらいで終わるのがちょうどいいと思うが海外ドラマはなかなかそうならんのでこれからもダラダラ続くんだろうなと思う。ここら辺は日本のドラマの方が潔くていい。

恐山の倍速再生関連のツイート

そもそも僕は倍速再生から現代の若者を読み解こうとするすべての議論が嫌いなんだけど、まあそれは置いといて、恐山が「ドラマや映画を倍速再生するのは話題になるけど小説を読むスピードは人それぞれの割に話題にならない」というようなツイートをしていて確かにそうだなと思った。

NHKにようこそ!

漫画版を古本屋で買って読んだ。2000年代初頭のオタク文化って感じしてすごいよかった。「引きこもり」「リスカ」「ロリコン」「エロゲー」などのこの時代のアングラ掲示板のノリが全部詰まってる。思春期に読んだら一年は引きずるだろうな。

Swirlies/What to do about them

90年代前後のインディーロックの有名どころは割と聞いちゃったんだけど頑張って掘ればちょこちょこいいのが出てきてくれる。ノイズ+気怠ボーカルがかっこいい。Upstairsの"Electricity makes her seem so strong"という歌詞も意味はあんまわからんがかっこいい。

Lamp/ランプ幻想

これもYoutubeのおすすめに出てきてからずっと聞いていた。質の高いシティポップス。アルバムジャケットと曲の雰囲気がここまでマッチしてるのもなかなか珍しいなと思う。

コーダ あいのうた

アカデミー賞とったみたいな噂聞いて映画館で見た。めちゃくちゃいい話だった。普通に泣いちゃった。最後の試験で歌うとことかいい話すぎる。今年は「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」とかも見直して思ったんだけどやっぱヒューマンドラマは嘘くさいほどいい話の方がいいね。

RRR

話題になっていたのでみた。すべてのエンタメがてんこ盛りで面白かった。やりすぎなくらいデフォルメされた勧善懲悪。流石に3時間は長かったがそれでもだれているシーンはなかったと思う。欧米のエンタメと違ってインド映画はポリコレの縛りを気にしないで良さそうでわかりやすい。まあ何かしらあるだろうとは思うけど。以前別のインド映画を見た際、ラストのシーンで「我々は中国とも欧米とも異なる我ら独自の思想、路線を突き通すべきだ」みたいな主張がなされていて確かにその通りだなと思った記憶がある。

自殺の思想史

なぜ人は自殺してはいけないかを歴史学と哲学の観点から論じている本。冒頭からはっきり著者が「自殺したいと思っている人を止めるためにこの本を書いた」と述べているように自殺を否定するために論を積み上げている。そのせいか現代の自殺肯定論に対する言及が少し薄い気がする。著者の主張をまとめると自殺は「他人や共同体にも良くない影響を与える」のと「未来の自分の決定権を奪う」から良くないらしい。実際それはまあそうだなあと思うんだけど、最近反出生主義の話とか聞いてると、でもその共同体(特に親子関係とか)っていうのも自分で望んで所属したわけじゃない場合が多いのにそれに対して義務を負わなければいけないっていうのも酷な話だよなと思った。そこら辺調べてたらいい解説記事を見つけたのであとは任す。

davitrice.hatenadiary.jp

マルコポロリ!/グレープカンパニー

くりぃむナンチャラがゴールデンに行った上に情報バラエティになって完全に終わってしまったのだがその代わりにマルコポロリがめちゃくちゃ面白いことに気づいた。プラマイゼロ。みんなそうだと思うけどこの回が特によかった。あとはウェストランドが出ていた回も良かった。和歌山いた頃はあまりに番組がゲスすぎて好きじゃなかったのだけれど、番組が丸くなったのか僕がゲスくなったのかどっちなのだろう。まあどっちもか。

東野vs

www.youtube.com

東野幸治youtube上で東野vsという対談チャンネルを始めたのでこれも見ている。時々マルコポロリのB面みたいになってるがずっと面白い。ウェストランド井口回と渡部回が特に好き。井口回はなぜか異様に画面が明るい。なんで???

 


 

こんなもんかな。書き漏れているものもあるが一旦いいや。今年は修士の時と違ってきちんと"休日"という概念が確立されたのでここ2年間より多くのコンテンツに触れていた。ただ圧倒的にアウトプットが少ない。突然思い立って短編小説を書いてみたがそれもこのブログの長さにも満たないくらい。DTM機材を買ってたまに弾いたりしてみているが何かの完成には程遠い。やはり僕はコンテンツを享受しているだけの人間より、たとえどれだけ低レベルなものだとしても何かを生み出している人間の方が偉いと思う(偉いとはなんなのという話になるが)ので、来年は何かしら形になるものを作れればいいな。

譲りたいものと捨てられないもの

来年の1月か2月くらいに引っ越しをするつもりだったのですが色々あって今月中に引っ越すことになったのでその前に譲りたいものを公開します。ついでに譲るほどの価値もないけど捨てられないものを公開します。欲しい人がいたら何らかの形で連絡ください。正直そこまでの掘り出し物もないので1個か2個譲れたら儲け物だなという感じです。

これから引っ越しに向けて荷物を整理する予定なので一回か二回くらい更新すると思います。僕のtwitterご存知の方は更新するたびにリツイートするのでそちらで確認してください。

 

譲りたいもの

 

1. あらゐけいいち 「CITY」 全13巻

1巻の第1話がめちゃくちゃ好きでその勢いのままダラダラと全巻買い続けてしまったんですけど限りある本棚を13巻分割くほど好きな訳でもないので譲れたら譲りたい。正直無料でもいいんだけど状態は良い方だと思うので500円くらいくれたら嬉しい。日常も連載再開したことだしどうでしょうか?

↑こちら譲り手見つかりました。ありがとうございました。

 

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CITY

 

2. かふん 「しんそつ七不思議 」全3巻

twitterで見かけた短編が割と好みでその勢いのまま全巻買ったんだけどその短編は収録されていなかった。twitterで見かける漫画って往々にしてそういうことがありますね。あまり知られていない漫画だと思うんだけど普通にギャグ漫画として面白いと思います。僕は2,3回ちゃんと声出して笑いました。これはタダでいいです。

 

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しんそつ七不思議

 

3. 金色の文字使い~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~ 1-12巻

漫画ばっかりですみませんね。所属しているサークルの企画で買いました。なろう原作?の異世界ものです。これはあんまり面白くないです。思い出もあるし捨てるのも勿体無いなという僕の優しさにつけ込んで部屋の片隅に居座り続けています。なろう系が好きな人なら楽しめるかなといった感じです。これもタダでいいです。ていうかこれ以降も基本全部お金いらないです。

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金色の文字使い

 

4. 体重計

TANITAの体重計です。赤ひげ魂というシールが貼っています。体重計が欲しいという話を家族とした後に送ってもらったのですがその時にはこちらで別の体重計を買ってしまっていてその結果あぶれてしまいました。当たり前のことですが体重計は持っておくといいですよ。少なくとも月一くらいで測っておかないと知らない間にめっちゃ太ってたりするので。

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体重計

 

5. python入門本

1,2年くらいの時python勉強するのに使ってた本です。ガチガチの基礎レベルですがまあよくまとまっていると思います。一番いいのはこんな本読まんと自分で調べながら何かしら作ってみることなのですが、プログラミングが良くわからんころは何をやっていいかすらわかんないものなのでそういう時には役に立つと思います。

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python

 

捨てられないもの

 

1. CD: 東京コンプ

「東京」と名の付く曲を集めたコンピレーションアルバムです。地元から東京に出てくる時に姉にもらいました。正直一回も聞いてないです。ただ、個人的には東京に進学する弟にあげるプレゼントとしてこれ以上の正解がないような気がして、今後人にプレゼントをあげる時はこういうものを送ろうという記念碑として家に置いてます。ただ捨てても別にいいよなとも思っています。聞かないので。欲しい人がいればお譲りします。

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東京表

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東京裏

 

2. 壊れたプリンター

純正品でないインクを使ったら一発でぶっ壊れました。捨て方がわからず調べるのも面倒で放置し続けています。可能ならばいますぐマンションの窓から放り投げたいです。

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プリンター

 

3. 黄色いTシャツ

2年生の頃に買ったのですがだせえだせえと色んな人に言われてすぐに着なくなりました。でも心の中では「お前らがわかってないだけ」と思っているのでまだ捨てていません。復讐の機会を虎視眈々と狙っています。ただ今見たら首元ダルダルだったので多分捨てると思います。

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Tシャツ

随時更新予定